2012年6月25日月曜日

樹液採集のワイルド個体



小さな幼虫の写真を撮るのにコンデジのマクロ機能ではちょっと苦労していたので、思い切ってマクロレンズを買ってしまいました。
(といっても50mmで2.3万の安物ですが・・・)

日曜日に早速5月に採集した香川産ワイルドオスを撮ってみました。
被写体が成虫ですとそんなに差はないんですけど早く使用してみたくて・・・・



左羽の下の方と背中にわずかに傷があり、顎先端はかなり摩耗しています。

メスは産卵のため摩耗するのは分かりますが、オスもこんなに減るとはちょっと驚きでしたね。
やっぱり朽木に潜って越冬するんでしょうか?




先日羽化した能勢産大型血統(の小型羽化:左)と比較してみました。



もうちょっと違いがあるかと思いましたが、こうやって見ると顎以外はそんなに違わないようですね。
サイズはほぼ同じですが、一方は中歯型、もう一方は大歯型に近い感じです。
やはり大型血統になる程、個体が大きくても中歯型になるというのは間違いなさそうです。
ワイルドの57~58mmで中歯だったらかなりな大型血統って事ですね。
でも採集時は大歯の方がうれしいような・・・???

この個体は今期いきなり採れたので、あんまり有り難みが沸かなかったのですが、
その後採れてないので、今は貴重な1頭となっています。

メスがいませんので今羽化しているメスが成熟するまで元気でいてもらい、ぜひ子孫を残してもらいたいと思っています。

と書いた矢先、今日気がついたら2/24採集 3令6g 頭幅9.5mmのオスが蛹のまま黒くなっていました。
残念ながらダメみたいです・・・・。

他は元気に羽化して欲しいですね。


2012年6月18日月曜日

我慢できず成虫掘り出し


日曜日は息子のクワ友がうちに来て、我慢できずまだ若い成虫をいくらか掘ってしまいました。
まずはニジイロクワガタのオス



ちょっとデコボコができてしまいましたが、さすがの発色ですねー

ホントきれいです。



次は2/24採集の綾川産のワイルドメスです。
体長は35ミリ・・・・・・一瞬ヒラタのメスかと思いました。


採集時わずか4gでしたが、 頭幅は9.0ミリでしたので、もう少しサイズは出るかなって思っていましたが・・・・・・
体重乗る前に羽化スイッチ入ったんでしょうかね。

蛹室の環境が悪かったのか羽が収まってなく、足も1本無くなっていました。
ブリできるよう元気に生き残って欲しいです。



そしてこれもちっちゃい雄で、ワイルドみたいですが、実は昨年秋に能勢産83×52の子として購入した個体です。




私の管理が下手くそなのか、わずか55ミリ前後での羽化ですが、一応我が家の購入幼虫の第1号です。
先日採集した香川産ワイルドとサイズが似通っていますが、形に違いがあるので今度レポートしたいと思います。



最後に3月採集の体重13g、頭幅10.5ミリの期待のヒラタの掘り出しです。
息子が危うく挟まれそうになりながら掘り出すと、なかなか迫力のある造形です!



まだ茶色ですが、立派な顎の持ち主で、体長もまずまず予想通りです。



固まったら昨年採集した65ミリや60ミリと形を比較してみたいと思います。


んーヒラタも良いですねー
ブリードしたくなっちゃいます・・・・・。

2012年6月14日木曜日

樹液採集 ~危険生物の“魔の手”~


先日の日曜日は予定通り朝からコクワくんたちを連れ山へ出かけました。

絶好の晴天で気持ち良く車を走らせ、まずは期待の5月にオオクワが居たポイントからチェックします。

無事コクワくんたちをリリースした後、正面のオオクワが入っていたメクレを覗くと・・・・

わっ! いきなりでっかいクモ

で・・・・

他には何にも居ませんでした・・・
ごめんなさい・・・・

反対側のやや高いところの有望なメクレを覗くと
なにやら黒い影が見える様な気がしたので、登ろうと幹に近づくと
上の方に茶色とオレンジの毛虫が見えました。

“おまえら普通葉っぱやろ 何でこんな所に?”

とは思ったものの、毛虫は怖くないので構わず登ってチェックすると、

残念! ゴミの影が黒く見えたようです・・・・・トホホ

他の木もチェックしますが、残念ながらこのポイントにはクワガタの姿はありませんでした・・・


次のポイントへの移動中脇腹の辺りがかゆく、アリでも入って噛まれたかな?と思い、今度は服の中まで入念に虫除けをスプレーしポイントをチェックしていきます。

樹液は7割くらいの木で出始めており、樹液臭も漂って木の方は準備万端ですが、
虫たちはまだまだってとこでしょうか・・・・・



その後20本程チェックした時点で脇腹のかゆみが他に移ってきたようで、かゆさと暑さで早々にあきらめモードへ・・・・。

でもブログに採集に行くって書いたもんで、もう少しがんばろうって鞭打って大きくポイントを移動してみました。




すると、状況はかなり好転し、日当たりのいい樹液木は結構賑やかになってます。
たまたま見付けた木にいきなりこんな光景が・・・・・・


珍しく一緒にオス2頭も。

次の木には早くもこんなかっこいい姿が見られました!



久しぶりに見るノコギリクワガタはやっぱりかっこいいですねー!




しばし写真を撮った後、同じ木の上のめくれを覗いたらいきなりこんな光景が!
でかいのが頭突っ込んだまま固まってます・・・・・




おお!っと思いましたが、

・・・・・・やっぱりいつものヒラタくんでした。



モノサシ計測で59~60㍉ってとこでしょうか。
木にいるのを見たらもっと大きく感じたんですけど・・・

赤色っぽいノコギリは前から欲しかったので、この子だけキープです。↓

しばしかゆさを忘れて夢中になっていましたが、他に虫が居なくなるとまたまた全身にかゆみを感じ始め
耐えられなくなったのでついにここで退散する事にしました。

結局、当初計画まで届きませんでしたが、それでもがんばって40本くらいチェックしました。
しかし、残念ながらオオクワガタの姿を見る事は出来ませんでした・・・・・

んー本当に昼間でも採れるのか不安になってきましたねー

かゆみの方ですが、家に帰ってからも服を脱いで全身かきむしりですね(泣
赤い斑点が腹、背中、脇、又、手足とものすごい密度で出て、ついには寒気までしてきました。
最初はアリでも入ったかなと思っていましたが、いくら何でも多すぎです。

で、それを見た妻が、“なにーそれ!普通じゃ無いよ。毛虫おらんかった?毛虫って離れててかぶれるんよ”

・・・・・・んん?

言われてみると、そう! 最初のポイントで見ました! “ヤツ”です!
何にも知らない私は“ヤツ”のトラップに見事に、しかもかなり深く嵌まってしまったようです・・・

ネットで調べると、“ドクガ”“チャドクガ”ってのに良く似ていたような・・・・
どっちかに間違いなさそうです。

毒針毛という見えない小さな毛が飛んでそれが刺さると皮膚炎を起こすらしいんですね。
何やらモゾモゾ動いていたような気がしたので、その時毛が飛んで付いたか、登った際に木の幹に毛が残っていたかいずれかだと思います。

かく事によってその毛が拡散され触った所に刺さり広がる・・って仕組みの
なかなか手強いトラップみたいです。

かゆくて寝られないので、翌朝皮膚科へ行くと、やはり“間違いありません。かなり重傷です。”との事で、軟膏を6本も出してくれました・・・・。 トホホ

先生によると風下に居るだけでもダメ、服なんか役に立たないそうで、雨合羽なら防げるかも・・・って事です。

まあ、この時期の採集に合羽はあり得ませんので、近づかない事でしょうね。
こんな時期に山に入った事はあんまりなかったので、大変強烈な勉強になりました。
採集初心者の方はご用心って事で、注意喚起にこんな写真も上げときます。
引いた写真はとても見苦しいので局部的に・・・・・



はい? 注意喚起なら毛虫の写真だろ!って?・・・そうです。
その通りなんですが、あいにく興味が無かったので当然撮ってません・・・・
お手数ですがこちらをご参照くださいhttp://shimonagaya.com/kemunpasu.htm

それにしても汚くてごめんなさいね・・・・




2012年6月9日土曜日

ニジイロクワガタ掘り出し

昨年オオクワガタ幼虫購入時におまけで頂いたニジイロクワガタのメスが羽化したので掘ってみました。

ニジイロはオオクワに比べ菌糸ビンに入れると暴れまくりでしたので、最終的にマットにしていました。
小さいですが、さすがニジイロクワガタです。
キラキラ輝いていますね!


これっきりにするつもりでしたが余裕があれば又ブリードしても良いかな・・・って思いました。

明日は天気が良さそうなので、コンテナに貯まったコクワちゃん達を山に返しに行きます。

こいつらです!



もちろん樹液採集も期待できそうなので、本格的に廻ってみるつもりですが、

息子は残念ながら試験前勉強なので、寂しく単独採集です・・・・。

2012年6月7日木曜日

幼虫投入完了

割り出し幼虫はほとんど即菌糸ビンに入れましたが、余虫が出てましたので、能勢はほぼオークションで
引き取っていただきました。皆さん良さそうな方ばかりだったので安心しています。
綾川はマット飼育とコンテナでの多頭飼育、屋外での材飼育です。
多頭飼育は結果が出ない様ですが、実験してみます。
初心者なので色々やってみたくて・・(笑

菌糸ビンの温度管理は自作冷温庫ですが、ごらんの通り過密状態になっています。


















近年エアコン管理で結果が出ていますが、恒温庫での弱点は案外こんなところかも知れないですね。
幼虫間の距離が近い?
何らかの方法でお互いの距離を感じるって読んだような・・・

他には、温度調節の機器に近いので震動がストレスになることも考えられます。

まあいずれにせよ私の環境ではこれが精一杯なので、どんな結果が出ても受け止めます。
皆さん盛んに行われている里子、同じ兄弟を違う環境で育ててみると確かによく分かりますね。
そのうち明らかになるんでしょうね。

今期のブリード目標は幼虫30g 成虫80mm以上の完品!
さあ、どうでしょうかね・・・

きょうは1/29に採集したヒラタ幼虫の雄が羽化したので掘ってみました。
(5/17記事の蛹です。)



ややすらっとしたオスで、現時点52ミリくらいでした。

大きくはないですが、我が家のヒラタオス羽化第1号です。


ヒラタの期待はなんと言っても幼虫体重13gで3/17採集のあいつですね。

あと1週間くらいで羽化しような感じで楽しみです!


2012年6月3日日曜日

綾川産ワイルドのオスが羽化

2月に採集した綾川産のオオクワ幼虫の雄が羽化したようなので、昨日掘り出してみました。
メスはすでに1頭羽化していますが、我が家ではオスはまだ掘り出した事はありませんので、
ドキドキです。

そっと蛹室の上部をはがすと・・・・

居ました!

まだあずき色で腹も納まっていませんが、立派な大顎を持った美男子です!

自分の予想より遙かに美形だったので、うれしくなり夢中で写真撮っちゃいました(笑)
幼虫時頭幅11mm  体重13g→15gで、一番最初に割り出したオスです。
早くも種親当確です!(笑)


又、昨日の朝は暖かかったので、軽い気持ちで樹液の様子も見てきました。
2割くらいの樹液木で出始めていました。
コクワくん達は朝から夢中で樹液吸ってました!


少し歩きますが、今シーズン特に期待しているポイントまで足を運んでみたところ、
ここでも樹液出始めていました。

少し高いところにある樹液場に登り覗いてみると、
大きめの背中が素早くめくれの下に隠れるのが見え、一瞬 ドキッ!



ライトを照らすと・・・・

ヒラタ君でした。

55mmくらいでしょうか・・・・


やっぱりワイルドヒラタは凶暴で、写真のように指やられました(痛)

ヒラタは家にも大型が居るので、リリースです。

残念ながら、オオクワガタの姿は見えなかったですが、

大分樹液場が賑やかになり、見るだけでとっても楽しかったです。