2023年9月18日月曜日

2022シーズン羽化報告

 ブログ更新が滞ってしまいましたが、新成虫の掘り出しも終わりそうなので、

このあたりで羽化報告としたいと思います。


2022年組は、引っ越しのドタバタや新しいブリードルームの管理に苦戦したため、

幼虫経過も芳しい状況ではありませんでした。

必然的にサイズも伸びず、80mmに満たない小さな♂が大量に羽化しております。

管理表を随時更新しておりましたので、ご存じの方も多いと思いますが、

大きな種親を使っているにも関わらず、こんなに小さいサイズを多産しているブリーダーは

私くらいではないでしょうか(笑


そんな中でも、例外的に大きいのが少しだけ羽化しましたので、ご紹介したいと思います。



7月初日に羽化したこのボトル。

最終体重41gからです。



大きいのが羽化するとしたらこれかなとは思っていましたが・・・

7月末に掘り出すと期待通り立派なサイズでした。


SR2208ラインから 92.2mm!

見事自己レコード更新してくれました。


餌は1本目、2本目がEXCEEDクラフトさんのレビンG

3本目、4本目は北斗惠裁園さんのタダノヒラタケです。

(G-POTの容器ですが、中身は違います。)


父親は2006ラインの91.6mm

母親は91.7mm同腹の2119ライン早期羽化53.6mmで、

両親に91mmUPの血を持"鉄板"の組み合わせでした。

顎は母方の91.7mmにそっくりでスラッと伸びており、

上翅は父親の91.6mmのように光沢があるタイプです。

両親の系統をしっかり受け継いだ良個体ではないでしょうか。

今年の羽化は期待していなかったので、大変うれしい1頭でした!





90UPはもう1頭だけ羽化しています。


SR2220ラインから 90.3mm

がっしりした個体でポテンシャルを感じます。


餌は、同じくレビンGと北斗タダノヒラタケのリレーです。

父親は、2006ラインの88.7mm(91.6mm同腹)

母親は、2118ラインの54.3mm早期羽化


このラインは体重が乗っており、ブリードしても楽しめそうなので、

種親決定ですね。



90mm以下ですが、もう1頭種親候補をご紹介します。

SR2206ラインから89.5mm

餌は同じリレーで

父親は、2006ラインの91.6mm

母親は、2101ライン52.3mmです。


このライン、同腹の成績は振るいませんが、

この個体はなかなか整った形状ですので、期待の1頭です。


以上、飼育数の割に大型が少ないですが、羽化報告といたします。


ここ数年は、"大当たりライン"みたいな状態にならず、いくつかのラインから

本当に少なく"散発的"に大型が羽化するといった状況です。

やはり、飼育方法をミスしているのは間違いなさそうで、

今シーズンこそは満足した飼育を行いたいものです。



さて、今年も虫を購入して頂いた方から沢山の大型羽化のご報告を頂きました。

中でも昨年に続き、今年も抜群にすごかったのが、

90mm台4頭、91mm台2頭という"凄腕"のNさんです。

いつまで経っても上達しない私は、この方から最新の飼育ヒントを頂きましたので、

今後試してみたいと思っています。


やはり、結果を出している方は研究熱心で、きめ細やかな飼育をされているなと

感心させられました。

その点では、あまり飼育数が多いのも良くないかと感じております。

そう感じている2023シーズンですが、例年通り幼虫採りに苦労しつつも、

粘って採卵させ、結局昨年の数に近いくらい採ってしまいました。

来年こそは減らそうと思います・・・・笑


今年のブリードで感じたのは、大型♀からの幼虫取りが難しい事です。

58mmくらいから少し難しいなと感じていましたが、60mmクラスは全く駄目でした。

囓っていても空砲ばかりなので、交尾がうまく成立していないのではと感じます。

大型♀は同居期間を少し長めにし、同居回数も増やす方が良さそうですね。





最後は、いつものようにブリードに関係ない写真です。

夏に家族で高野山を初訪問しましたが、なかなか見所沢山で圧倒されました。

すごいパワースポットですね!

特に壇上伽藍や金剛峯寺は想像以上に立派で、奥の院へのルートは巨木と苔むした墓地が

写真では表現できないような独特の空気を生んで、別世界のようでした。

奥の院参道





金剛峯寺

家族にも好評で、息子曰く、「今まで行った世界遺産の中でダントツに良かった」そうです。

そんなに数多く回ってませんが・・・(笑