2007年2月20日火曜日

天然物と養殖物

さっき現場の職人さんに釣りたての天然ハマチをもらった。
サイズはL=73cm、10月に自分で突いたのと同じ長さだが、
見てのとおり腹がでかく、全く違う魚みたいだ。

早速塩焼きとブリ大根にして食べてみた。
新鮮な天然物だけに全く臭みが無く、おまけに10月に比べ、
脂の乗りが全然違い、いやはや久々に大満足の晩飯と
相成った。

やはり天然物は最高だ!と叫びたい所だが、
実は近年養殖物も侮れない。
昔東京にいた頃、養殖ブリの生臭さに何度も期待を裏切ら
れたものである。
鮮度の問題かなと思い、釣り堀で釣った養殖ハマチをすぐ家で
食べたものの、脂はすごいが、やっぱり生臭く、ほとんど捨ててしまった。

これ以来養殖=“脂は乗ってるが、生臭い”が頭にインプット されていたのだが、
12月に南予産の養殖ハマチをもらって食べたところ、臭みもなく、脂の乗りは
今日の天然物をしのぐほど で、驚いたものである。
スーパーでもそれ以来、南予産養殖ブリに手が伸びそうになってしまった。

聞くところによると、その漁協では、出荷前の一定期間えさ
を練りえさから脂の乗った鯖の切り身に切り替えるそうでる。
それにより脂が一層乗り、しかも練りえさより臭みが少ない
魚に仕上がるそうである。
又、他の地方では、練りえさ自体もかなり改良されていて、
以前より臭みの少ない魚が育てられる様になり、ブランド化
動きも出たりしているようだ。
近い将来、天然物と養殖物の価値が逆転もあり得るのかもと
考えさせられる。

もしかして、クエなんかも養殖してるのかな?脂の乗った
養殖クエなんてのも食ってみたい気がするが・・・。