2012年12月31日月曜日

冬期材割採集 ~気になってたポイントへ~

29日は朝から天気が良かったので、午前中に用事を済ませ、急遽山に行ってきました。
もちろんオオクワガタ採集です。

今期は、香川でも綾川以外の産地を目指し、前回からチャレンジしていますが、

他の方の採集記事を見てるうちに、


“大型の3令幼虫や成虫を割り出してみたいなあ・・”

・・・・ダメですね。

欲求が抑えられなくなり、時間も半日しか無いので、開拓中のポイントで無く、
やはり可能性の高い綾川に行く事にしました。

んん・・・綾川での材割り採集は止める筈だったんですけど、全く優柔不断なおっさんです。

運良くゲットでき、綾川複数系統ブリードも良いかな?・・・なんて思い始めました(笑



そこで選んだポイントは、ずっと気になっていた、オオクワの密度が濃そうな中心地。
今までは場荒れしてると思い、入らなかった所です。

年末年始休暇で、その場所がどんな様子になってるかも興味があり、一度は入っておきたい
という思いからそこに決定しました。

早速、いつもの蕎麦屋で昼食をとりポイントの農道に車を停めると、
ちょうど採集者っぽい車が出て行く所でした。

さすがに有名地区だけに採集者も多そうです。

適当な獣道から林の中に入ると、中はクヌギと竹の混合林主体で
樹液木も結構あり、さすがオオクワ生息地と思わせる雰囲気があります。



 

“ここに生息している’ それだけで退屈すること無く、ワクワクしながら歩けます。

オオクワ生息地と生息不明地域ではこれが少し違うところでしょうね・・・・

で、肝心の材の方は竹害により倒木が多く、比較的豊富にありますが、ほとんど先行者が
チェック済みの様です。(泣
しかもベテランの方の様で、ほんのわずかに叩いて廻っている感じでした。
それでも、良さそうな材は少し念入りに確認しましたが、コクワすら入っていません。
やはり採集者が多いので、コクワも減っているんでしょうかね・・・・・?




昨年材採集を始めた頃は、間違って割り出したコクワは必ず持ち帰り、羽化させ
元の山にリリースしていましたが、これ、実際かなり手間がかかります・・・・。
そこで、その場で埋め戻しリリースする方法に変更しようと試していますが、
これも上手くやらないと成功しない事が分かってきました。

以前、試しにリリースした木を、数週間後割って確認した事があったんですが、
5ヶ所入れた中で、きれいに潜っていたのは1頭のみで、他は消えていました。

又、暖かい時期には、埋め戻したコクワ幼虫が、帰りには蟻の餌食になっていた事もありました。

これらの事から、かなり深く穴を開け、食痕等できれいに埋めてしまわないとリリースは
成功しないようです。
幼虫リリースには十分配慮したいものですね。




脱線しましたが・・・・

採集の方は、その後、何とか人の入らない場所を探すため、
斜面をジグザグに“ローラー作戦”で藪漕ぎしていると、
裾の方で大きな倒木のシルエットが確認できました。

降りて確認してみると、クヌギの大木が倒れており、キノコもそこそこ付いている様です。


“おお!なかなかの良材や”


ワクワクしながら近づき観察します・・・・・・

朽ち方は少し若い感でしたが、先端の方はニクウスとカワラで良く朽ちている様でした。
ただ、残念ながら先端部は、やはり先行者がチェックした跡が見られ、
少しテンションダウンです・・・・・・・(泣



まあ、でも大きい木なので、もう少しチェックする事に決め、

リュックを下ろし脇にあった枝部をひっくり返した時です!








“んん?”





こんな光景が目に飛び込んできました!












そうオオクワガタの典型的な“産卵痕”です。


私にとって、自然界でこのようなオオクワガタの痕跡を見るのは初めてでしたし、
産卵坑道は一度は発見してみたく憧れていたので・・・・・・


“おおーすごい!”


興奮して一人つぶやいていました。


それから慌てていつもの写真撮影です。(笑

倒れて折れた枝の木口に、この夏産卵したものと思われ、
 手前に大きめの坑道と、奥にも細めの産卵用坑道が確認できます。

“落ちてる枝にも産卵するんやなー”

なんて感心しながらしばし眺め、壊すのがもったいなかったのですが、
ゆっくりと割っていくと、最初に2令の(恐らく)オスが出た後次々に初令が・・・・



オオクワガタ 2令幼虫
 
産卵坑道の内部

オオクワガタ 初令幼虫


食痕と初令幼虫

そう、まるでブリードの割り出しの様に出てきます・・・・・。
あまり多ても困るので、6~7頭出して終了とし、反対側の木口を覗いたら、

なんとこっちにも坑道らしきものが・・・

こちらも少し剥がすとすぐ2頭幼虫が出たので間違いなさそうです。

まだまだ奥へ続く食痕が4~5頭程ありましたが、ここで無事羽化を願って材は壊さず
置いておきました。

小さな材なので、容量からしてもその程度の数しか養えないだろうと思います。
しかしこの子の親はよっぽどこの枝が気に入ったんでしょうね。(笑

採集後の枝です。  こんな材にあんなにたくさん生むとは・・・・


その後も、このポイントの様子を観察しながら1時間程度歩きましたが、手応え無く、
久しぶりの山だったこともあり疲れたので、早めに引き返す事にしました。

帰りは尾根を歩いていたんですが、突然、“ガサガサ”と物音が・・・

ドキッとしてその方向を見ると・・・

人がこちらに登ってきています。

こんな山の中、しかも道など無いところなのでビックリしましたが、手には土牛の斧を持っており、
どうやら同じ採集者のようです。

挨拶し聞くと地元香川大鍬会のベテラン採集者の方でした。

しばらくその場で休憩しながら、昔の香川の様子やオオクワガタが入る木(カワラ)や
空間の話など貴重なお話を聞かせて頂いていると、感心する事ばかりで、あっという間に
夕暮れが近づいていました。

慌てて二人で下山しながらも、材もやっぱり少しチェック・・・・

またまたその場でレクチャーして頂いたりと・・・

初めて息子以外の人と採集をしましたが、勉強になると共に、大変貴重な体験でした。



でもよく考えると、三令や成虫を狙うのに採集圧の高い場所を選定するのは間違っていますね(笑








2012年12月16日日曜日

オオクワガタ♀羽化の観察

加温している大型の♀のうち、能勢Dラインで、20g 頭幅11.3mmという大きなのがいたんですが、
先日ついに蛹になりました。
何せ、ワイルドなら大型♂のサイズですから、♂の間違いじゃないかと心配していましたが・・・・
ちゃんと♀でした。

良かったです(笑


能勢は順調に蛹になっていますが、綾川は皆しぶとく幼虫やっています・・・。
失敗かも・・・?
意外と早期羽化難しいですね・・・。




人工蛹室に移し、11月19日に蛹になった能勢A-3番幼虫ですが、先日木曜日、
蛹になってちょうど24日後に無事羽化しました。

ちょうど夜の9時くらいでしたので、その様子を観察する事ができました。
初めての羽化シーンなので、感心しながら写真撮ってました(笑
ベテランの方は見慣れたシーンでしょうが、いくつかアップしてみます。

羽化7日前の様子 全体に茶色が濃くなり、目が分かるようになっています。
この頃は仰向けの状態の事が多かったです。
 


羽化1日前 茶色になってうつ伏せ状態です。

羽化開始 PM9:00頃 足をいくつか抜きはじめ、背中に亀裂ができはじめました。

背中の亀裂がだんだん大きくなり、体をうねらせて皮を脱ぎはじめます。

かなり脱げました。ここまでは30分くらいでした。


ほとんど脱げました。この後驚いた事に蛹室の下の方へ皮を置きにバックしてくるんです!


脱いだ皮を蛹室の一番下へ置いた後、又前方へ移動して、中羽根を伸ばしています。
頭はまだ下向いたままです。ここで約1時間経過です。
 
やがて仰向けになり、頭と足に残った皮をはがしています。




翌朝は羽がうっすらと茶色くなっていました。
横幅のある♀です。

 おもしろかったのは、脱いだ皮を隅っこに捨てた後、中羽を伸ばしていた事ですね。
これを見ると、全長の1.5~2倍の大きさの蛹室があった方が良い事が分かります。

又、頭の部分があんなにも折れており、最後に抜いているのも意外でした。

今度は♂も観察してみたいと思います。






2012年12月9日日曜日

種親&餌交換結果

来期の種親のページにアップしてますが、香川県綾川町産オオクワガタの来期の種親候補をご紹介します。

以前にも記事にしましたが、今年の2月に綾川町で採集した7頭の中で、
一番最初に出てきたオス3令13g 頭幅11mmの羽化個体を種オスに決めました。

もう1頭若干大きく羽化した個体も居ますが、やっぱり一番最初に割り出した個体なので、
思い入れがあり、実は幼虫の頃から種親にするのは決めていました。

なので、きれいに羽化してくれた時には嬉しくて・・・


香川県綾川町にて採集 F0 ♂64.8mm

なかなか美肌で内歯が鋭い個体です。

同時に採集した雌個体複数と掛ける予定で、その中から良いラインを選別し、累代しようと思います。




今期自己ブリード幼虫の餌交換は、概ね完了し、管理表を更新してみました。

全体的にはエアコン管理必要なしと思わせるほど順調に体重を伸ばしており、
“自作冷温庫”なかなか健闘です。(笑
まあ、でもこれ以上飼育数が多くなると、経済面からもエアコンの方が有利なので、
相変わらず “いつかはエアコン管理のブリードルーム” やっぱり憬れですね・・・



能勢産の方は、頭打ちかと思っていたAラインも体重を伸ばしており、
頭幅も大きいので、うちのラインの中ではヒットラインかと思います。

Dラインはオス1頭を除いてすべて30gオーバーしてますので、幼虫がでかくなる傾向です。

なので、幼虫や種親を引き取って頂いた方には、楽しんで頂けるかと思います。
ただ、以前も書いた通り、頭幅は大きくないので、羽化はどうでしょうか・・・・??


綾川産は、2本目交換時はあまり差は無かったのですが、ここに来て51.8mmという特大メスを使用した、
Bラインのオスの体重が乗ってきました。
MAX28.5gなので、78mmオーバー狙ってます。



成績の良い種親は又来期も使用したいと思ったりもしてますが、実はこの秋に★になる個体が
ちょこちょこ出てきました。

1年ちょっとで落ちるのは早いかな・・・って感じております。
考えるに、うちは成虫の保管場所が床下で、ほとんど真っ暗なんですね。
虫は夜行性なので、暗い間活動しっぱなしで、エネルギーを早く使い果たしてしまったのか?
なんて考えたりもしています。
活動させればさせるほど寿命が短くなるというのを聞いた事がありますので・・・

という事で、来期も使いたい能勢Aラインは先日慌てて明るい屋外に移動しておきました。
(今度は凍死も心配ですが・・・)

冬眠温度になれば床下でも関係ないでしょうが、夏場とかはちょっと保管場所を考えねばと思っているところです。

ああ・・・エアコン管理のブリードルームがあれば解決するのに・・・(笑

2012年11月26日月曜日

美形! 能勢YG871血統


ブリードしてる方ならご存じ、現ギネス作出者のワイドカウさんの血統

  “能勢YG871血統”

美肌ですらっとした美形ぞろいなので、ずっと憧れてたんですが、

初夏のある日我慢できず、ついに

“ポチッ”

オーダーメール送ってました。

先日うちに届いたオオクワガタがそれなんですが、予想以上にきれいな個体で、嬉しくて

写真撮りまくってしまいました。(笑



能勢YG871ギネス同腹 ♂82.5mm




ディンプルのない美肌に細身のボディ、長い大顎は871血統の特徴が良く出ています。

詳しい方ならお分かりかも知れませんが、父親の82.0mmにもよく似てるように感じます。

こんな個体羽化させてみたいなー ・・・





サイズは82.5mmありますが、スラッとしてるので今年使ったエバクワさんの81.0mmの方が
大きく感じるくらいです。

YG血統は太いのばかりかなと思ってましたが、ちょっと驚きですね。

いつも採集している綾川のワイルドを大きくしたような感じで、ほんとバランスがとれています。

譲って頂いたワイドカウさんには感謝の気持ちで一杯です。







 



この個体は、この年のオスの中で唯一、2本目から3本目で体重を落としています。

これは様々な捉え方があると思いますが、私は良い方に解釈して来期に期待しています。

まあ、少なくとも他の兄弟と違った経緯をたどってるというだけでも、なんだか楽しみです。(笑


同腹♀52.8mm


能勢YG871ギネス同腹 ♂82.5mm    ♀52.8mm




もう、これで来期の事で頭一杯なんですが、土曜日に能勢の幼虫の餌交換ほぼ完了しまして、

Dラインで1頭 何と36gってのが出ました!

間違いじゃないかと何回も量りましたが間違いありませんでした。

水太りの様な気がしますが、36g幼虫の実物が拝めただけでも良しとします。


Dラインは頭幅13mmオーバーは1頭も居ないんですけど、体重は30gオーバーが多く、

良いのか悪いのか判断は微妙な感じです。

不全連発でなければ良いんですけど・・・・。

祈るだけです。

能勢Dライン 7番幼虫 頭幅12.9mm
27.5g→36.0g



それと、皆さんメスビンの交換暴れ無しの場合、3本目無しにしてるんでしょうか?
ちょっと悩んでます・・・・。

綾川の交換終わったら管理表更新したいと思います。









2012年11月20日火曜日

シーズン初の冬期採集へ

先日、人工蛹室へ移した幼虫ですが、2日後の朝見てみると、
真っ白な蛹に無事変身していました!

良かったです・・・

いやぁ 意外と前蛹状態でも強いんですねー。
掘る前も、ボトル揺すったりしてたんですけど・・・・



あとは無事羽化してくれるのを祈るだけです。




さて、日曜日は午前中に時間が取れたので、今シーズン初の冬期採集と、
来年の樹液の下見に行ってきました。

綾川町以外でのポイント探しです。

最初の場所は、なかなかの雰囲気でご覧の通り、高い部分に樹液痕があります。




少ない経験の中でも分かった事は、オオクワガタは高い位置の樹液場を好むという事です。

 もしこの辺にオオクワが生息していれば、かなり有力なポイントになりそうです。

写真手前に写っている半倒木なんかには、産卵しててもおかしくなさそうな感じがしますね。
残念ながら、ここでは材割りできそうな朽木は見つからず、この場所を後にしましたが、
夏にチャレンジしてみたい場所でした。

ただ、木登り技術は未熟ゆえアタックできるかどうか自信ないですけど・・・・(笑



次のポイントは、池の近くの道路際の林です。

もちろん有名な場所でないので、人が入った形跡は全くないのですが、
不思議と良材はありません。
ドングリ系の大木はたくさんありますが、樹液痕も少ないかな・・・・

唯一、ドングリ系の木でもエノキでもない怪しい倒木があったので、確認してみると、
一投目からクワガタの食痕が出ました!

んん?

追っていくと少しずつ太くなり・・・


かなり怪しげな太さになってきました!








久しぶりのドキドキ感ですねー





枝の部分から入って太い幹の方へ伸びています。


ですが、そのうち直径1mはあろうかという太い幹の芯の方に伸びて行き、
追うのは大変な事になりそうだったので、残念ながらここで止めました。

よく観察すると、食痕がスカスカで繊維方向もややバラバラ・・・
糞も混じっておりコクワの可能性が高い感じです。

オオクワガタの場合、このような柔らかい材でももう少し詰まっており、繊維方向も進行方向とは
逆に曲げられ、編み込まれているような状態になる様な気がします。

結局このポイントもこの1本のみですぐ引き上げ、午後には菌糸詰めと、虫荷物の受け取りが
あるので、帰る事にしました。

ちょっと短かかったですが、シーズン初なのでこのくらいがちょうど良いかもしれません。

気温低く、蜘蛛の巣も無くなり快適な山歩きでした。





そう、虫の方は非常にきれいな個体が届きましたので、後日撮影し、アップしたいと思います。

もちろんオオクワガタです(笑








2012年11月17日土曜日

初めての人工蛹室

来期使用するため、大きなメスを何頭か加温していましたが、

全く外から食痕が見えず、菌糸も乾燥して★になったかな?

って思っていたボトルがありました。

能勢Aラインの3番幼虫 17gってやつですが、

ついに我慢できず今日掘ってみたところ、

なんと、まだしっかり生きてました!(驚

・・・でも、もう前蛹の状態です・・・・(汗

そのまま置いておくか悩みましたが、蛹室に菌糸カスが入り、

あまり良い状態ではなさそうなので、思い切って人工蛹室に移しました。

人工蛹室使うのは初めてで、しかも一番デリケートな前蛹の状態なんですけど・・・・

大丈夫でしょうか??? 

かなり刺激を与えたし、水分の具合なんかも自信無いです・・・・

んんー心配ですね・・・・

ここ数日は目が離せません。
(と言っても何にもできないでしょうが・・・)




他の幼虫たちは、先週から徐々に3本目に交換始めています。

今のところ最も重いのは、能勢Dラインの5番幼虫で、34.5g!

うちにしては驚きの大きさですが、ご覧のとおりかなりの肥満体型・・・(笑



頭幅から考えてもちょっと太りすぎで、羽化は厳しい感じでしょうか・・・。







私が一番注目している初割り出しの個体、能勢Aラインの1番幼虫ですが、

こちらは33.5gと順調に体重を伸ばしており、見た目も長さが感じられ良い感じです。



頭幅13.6mmあり体重とのバランスも取れており、うちの期待の星です。

こちらは何とか完品羽化して欲しいものです。






あと注目は、1本目マットで飼育した割に頭幅の大きかった能勢Bラインの15番幼虫ですが、

予想通り体重を乗せてきています。

2本目18.5g→3本目31.0gと、何と12.5gも太っており、しかもまだ白っぽかったので、

もう少し大きくなりそうな感じさえしており、期待できそうでした。



能勢は暴れていなければ概ね30g前後あり、過密飼育の割には順調に推移しているようで

今のところ一安心です。







2012年10月28日日曜日

コンテナ飼育の幼虫

綾川産のオオクワ幼虫の余りを、床下のコンテナに入れ多頭飼育していましたが、
5ヶ月ぶりに様子を覗いてみました。

大きなコンテナなので、側面からはほとんど幼虫の姿は確認できないので、我慢できず掘ってみたところ、
菌糸と違って、食痕の色が変わらないので、どこにいるのか分からす、残念ながら1頭つぶしてしまいました・・・トホホ

マットは水分少なめだったせいか劣化している感じは無く、まだ大丈夫そうでした。

綾川Cラインの1頭だけ無事に掘り出し、体重測定すると、18g、頭幅11.8mmのオスのようで、
まだ皮が薄く、もう少し大きくなりそうでした。





常温なので成長が早く、もう羽化してるのも居るかなと思いましたが、マットは意外とゆっくりの様ですね。


結局、マット交換はせず、そのまま埋め戻しておきましたが、他の幼虫を潰してはいけないので、余り堅詰めはできず、ふんわりと埋めただけです。

んんー、上手く蛹室できるかな??

餌交換無しで羽化させる事になりそうで、コンテナ多頭飼育は餌代はかなり安上がりです。
そこそこ大きくなってくれれば良いのですけどね・・・




あと、能勢産の方は、以前来期用メスの紹介をさせてもらいましたが、今度はペアでの補強です。



anchorageakさんより ♂83.3 & ♀52.5 です。

前ギネス86.6の孫になり、同腹では何と、祖父と同じ86.6mm!! が羽化している有望な血統です。
少し右顎の開きが悪く、顎ずれしていますが、美肌ですらっとしており、長さが出そうな形で期待しています。


既に有望なメスが居ますので、来期は更に楽しみです。



2012年10月14日日曜日

山で遭遇した生き物たち

先日の樹液採集の際、木をチェックしながらも谷の水が濁っているのが気になっていました。
赤茶けた色で無く黒っぽい濁りなので、工事でもなさそうだし、こんな山奥でドブ掃除してる
人なんかいる訳ないしなあ・・・なんて思いながら進んでいくと、上流のため池の水が抜かれ、
わずかに残った沼地でイノシシの親子が何か物色していました。

しばらくすると気配を感じたのか、うなり声で威嚇し始め、しばらく膠着し、やがて反対側の
林へ歩き始めては止まり、又歩き始めては止まり、そして消えていきました。

イノシシや鹿は時々見掛けますが、いつもすっ飛んで逃げていくので、今回の様に写真撮れる
くらい時間の余裕があったのは初めてでした。

威嚇にはビビりましたけど・・・(笑

立ち止まって威嚇中
山に入る方! 谷の水が濁ってると要注意です!

子連れの場合や、これからの狩猟シーズンで追われてるヤツは非常に危険ですので
気を付けてください。

昔、父が手負いのイノシシに襲われ、腿に噛みつきにきたそうです。
幸い剣鉈を持っており、喉から心臓を刺し仕留める事ができましたが、丸腰だと大怪我だった
でしょう。

その話を聞いて以来、山には枝払い用に剣鉈持って行くようになりました。



あと、林道に可愛い蛇がいたので連れてきました。

ヒバカリ


ヒバカリ 名前は“ちび助”

調べたらヒバカリっていうおとなしい蛇のようです。

蛇は、去年高知からアオダイショウ連れてきましたが、こちらは飼育簡単で、鶏肉でどんどん
大きくなっています。

ヒバカリは比較的難しいらしいですので、しばらく様子見てリリースするか判断してみます。
息子はかなり気に入ってますが・・・。

アオダイショウ(だと思います) 名前は“へびちゃん’


ブリードの方ですが、今月初めに有名ブリーダーさんから譲って頂いた有力な幼虫の餌交換を
しました。
メスが多く判断が難しいですが、数少ないオスは21g、16gと少なくとも、オスは体重乗せる事が
できませんでした。(泣

んー、冷温庫の過密飼育がダメだったのかな?なんて反省してます。

ただ、頭幅はそこそこあったのと、うち以外では非常に優秀な様ですので、後半に期待します。

自己ブリ分は、能勢のAラインの大きなメスは加温してたのですが、1頭暴れが収まらず、
温度下げてみましたが全く駄目で、とうとう今日3本目に交換しました。

体重は18gから15gまでダウンしてました・・・トホホ



ボトルは無かったので、マットでも良かったのですが、近くのショップでGpot900を購入しました。
と言うのも、実はこの容器リサイクルして使ってますが、底面が大きく、口も広いので使いやすくて
気に入ってます。
G-pot 900cc スタウト型
若干通気良すぎて乾燥し易いですが・・・。

2012年10月8日月曜日

樹液採集 ~これで最後にしよう~

土曜日は2.5ヶ月ぶりに香川の山へシーズン最後の樹液採集に行ってきました。
息子も誘いましたが、“もうこんな時期はおらんやろっ”てついて来ませんでした。(泣

新成虫が出てるかも知れないので、7月に廻ったところで有力なポイントを再確認する事にし、
涼しい朝のうちから行動開始です。



まず最初は、初夏にノコギリが沢山いたポイントです。
まだまだ樹液は大丈夫な様で、蜂がブンブン・・・・

ちょっと嫌ですけど、慎重に確認するとまだまだ虫達頑張ってました!
ノコギリポイントだけあって、こんな立派なヤツも・・・。



ヒラタやコクワも入っており、夏とあんまり変わらない様子です。

違うのはカナブンが居ない事くらいでしょうか・・・


コクワ 頭隠して尻隠さず 


更に、昨年樹液で実績あるポイントへ移動し、探索を続けていると、
ある木の上部に大型の黒光りする甲虫らしいのが見えました!

ドキッ とし、ライトで確認しようとしますが、よく分からないので、登って確認するとこれです・・・。



ノコギリ多いですね-。

この日樹液でドキッとしたのは、結局このシーンだけでした。(泣

後は違う意味でこんな奴らにドキッとさせられました(笑





樹皮メクレの状態はたった2.5ヶ月ですが変わってきているものもあり、その変化のスピードにちょっと驚きました。

1年経ったものでは、かなり広がっているものもあり、同じ木が毎年好ポイントとは限らない様です。




最後に向かったポイントで、今年倒れたての倒木があったので、枝払い用の剣鉈で少し割ってみると
根元のグズグズの部分から太く荒い木くずの食痕が出てきました!
おお!こんな所でヒラタ発見か!

ちょうどヒラタのメスが欲しかったので、追っていくと、水分の少ない先端の方に伸びて行き、
食痕に菌糸が廻って白くなっており、良い臭いがします。

あらら?死んでるか、もう出た後かな?って思いながら進めていると、今度はだんだん堅い部分に入り始め、食痕もキメが細かくなりました。

んん?これはヒラタじゃない・・・・って思い始め、

生きててくれ・・・・そう思いながらもう一撃すると、

ポコッ と穴が開き、


 


奥に大きなピンクのおしりが見えました!

おお!生きてる!

慌てて撮影し、取り出しにかかります。





材割りの道具を持っていなかったのでかなり苦労しましたが、何とか頭も確認でき、間違いなさそうでした。


綾川産オオクワガタ3令 体重9.5g 頭幅9.9mm


予定外に材割りになってしまいましたが、綾川産は念願だった自己採集からの累代の目処が立っているので、これ以上追加は必要なく、止める事にしました。

材もまだ容量があり、ここで育つ環境が保たれそうなので、残りが居れば羽化出来るでしょう。

綾川では樹液は行くと思いますが、材割りはもう最後にしようかなと思ってます。




その後は樹液で良い発見も無く、このポイントで終了し、有名うどん店 “山越” で食べて帰りましたが、相変わらず行列凄いですねー。


今年は暖かいので、少し色付き遅めです。