2015年8月17日月曜日

お盆休みは帰省です。

今年は盆休みも世間並みに取れたため、のんびり帰省し、
子供達のガイド役に徹してました。


例年のように、一族の子供が集結し、皆が楽しみにしている海、山、川へ・・・・

実家の辺りは、今でもたっぷり自然が残っており、港内の磯以外は
私が子供の頃とそんなに遜色ありません。

例によって、"漁” 好きの子供達、今年は収穫が凄かったので、ご紹介したいと思います。




まず、海では、じいちゃんと網でカニを大量ゲット!

これ以外にも まだ採れたんですよ!



昔は普通に捕れる量ですが、最近では珍しいくらいの大漁だったようです。

私も、今回のような大型のタイワンガザミは、初めて見ました。

このカニは、一般のワタリよりは大型で、剥きやすく、味も良いので、
この辺りで今では最も喜ばれるカニです。


モノサシで爪を測定中!    青くても茹でたら赤くなります。
カレーの大皿が小さく見えてしまいます(笑


なんと、爪の部分だけで16cmくらいあります!
足が太かったらズワイと同じくらいですねー

ただ、湾内の海については、カニや貝なんかは、かなり少なくなったようですね。

干潟や磯を埋め立て、沖には消波ブロックが入ったため、
産卵場所が減ったり、潮の流れが変わったからでしょうかね・・・

私が小さい頃は、祖母の家の前の防波堤でカニを突いたり、釣ったりしていました。

運が良ければ、あの”ノコギリガザミ”も捕れたくらいですから。






ぼくは波が怖かったよ・・・・・
同じ海でも、ビーチの方は台風にも耐え、相変わらす遠浅で、天然のプールのようです。

そういえば、昔は中学校にはプールが無かったので、
(今でも無いと思いますが)
夏、体育の時間はビーチで授業(?)というか、遊んでいました(笑

下水道の整備で流れ込む川の水質が改善したためか、
水質は昔よりきれいになったような気さえします。

青や白のきれいな色した天然のハマグリ、
脇の磯にはテーブルサンゴやエダサンゴなんかもあるんですよ。




次に、川、

今、息子がハマっているのが、"川エビ突き”

少し行けば有名な川もあるのですが、
入るのは、いつも実家の仕事場の隣に流れている小さな川。

小さなエビ突き師たち


川幅もこの写真のように小さく、
川エビや天然の鮎が昇ってきます。

漁業権も無く、昔から夏になると地元の子供達が、エビや鮎突きを
楽しむための川みたいなものです。


突く道具は通称  ”チャン鉄砲”
ゴムの力で小さな金突きを押し出し、獲物を突き刺す仕掛けで、
岩陰に潜む手長エビや、時には鮎を狙う訳です。


小学校高学年くらいになるとそこそこ捕れるようになり、好きな子はハマってしまいます。

人間の狩猟本能が現れるんでしょうか?

私も少年時代は毎日のようにやってました(笑



こんなふうに狙って、発射します。







見事、良形のが捕れたようですね!





最も立派だったのはこいつみたいです。







この日は、ヤスで大きな鮎を仕留めたと思ったら、
更に上流に登り、水が干上がりかかったところに鮎が集まり、
つかみ取り状態だったらしいです。


しばらく雨降ってない様でしたから・・・・


鷺の餌にならないうちに、大部分を捕ってきたようで、
見たら、何と25cmもある大型が混じっていました!

これにはびっくりです!

これは私の手です。 驚いて写真撮影しました(笑


ご覧の通りの川なので、餌も乏しく大きくならないのですが、
縄張り争いに勝つ奴は、こんなにも違うんですかね??

それとも噂で聞いた事あるのですが、去年の生き残り鮎か??


とにかく、隣の痩せた川でこんな大きなのを見たのも初めての経験でした。




以上、実家の田舎自慢になってしまいましたが、
今でも、帰省すると変わらずに子供達に貴重な体験をさせてくれる
自然の恵みに感謝せずにはいられません。



そう、そう、山 忘れてましたが、
クワガタ採りだけは香川の方が良いですね。


甥っ子達を連れて2度行きましたが、小さなコクワのみ・・・・

なので、先日香川で確保しておいた、ミヤマやノコギリたちが大活躍してくれました(笑






最後に、クワガタの画像が無いと寂しいので、先日のワイルドオオクワガタを撮影しました。

まずは、8/4  19時30頃 息子と採集した個体です。


8/4 夕方息子と採集 53mm
上記個体  この角度からは傷が良く確認できます。





次は、8/9  17時頃 息子と採集した個体です。

8/9 夕方息子と採集  59mm

正確に測定すると8/4採集個体が53mm  8/9採集個体が59mmでした。

最初の中歯はよく見ると傷があったり、顎が摩耗していましたので、
昨年羽化した個体かも知れません。

今までは、高い場所のメクレに多いと思っていましたが、今回2頭とも低い場所に居ましたし、
昼間は難しいと思っていましたが、昼間でも採れました。
  (8/4の個体も、昼間からその場所に潜んでいたと予想されます。)

昼間採れたのは、ライバルの大きなヒラタが居なかったから、
低いメクレで採ったのは、他の採集者が入っていなかったからだと思いますが、
今までの思い込みを覆してくれる"採集結果”でした。




更に、羽化個体

こちらは、1/12に3令、10.6g 頭幅11.5mm で採集し、5月に羽化た個体です。

上のWDと比較してしまいますと、やや太く見えますが、ほんとにスラッとしています。




今流行のガッシリしたタイプではなく、顎が細長くスラッとした美肌のイケメンです!

サイズもF0としては大きい72mm!



香川産では、今年羽化で一番気に入ってる個体です。

この時、メスは採れていませんが、近くで採集した個体のラインがありますので、
来期ブリードしてみます。





香川産も来期の種親候補がキャパを超えそうなので、少し整理中です。

WD、F0、F1を少しヤフオクに出していますので、香川産に興味のある方は、
是非ご検討ください。

(WDはかなり高額となってしまいましたが、F0、F1はあと少し出品予定です。)



さて次は、頑張って能勢YGの方も整理しご報告したいと思います。



2015年8月10日月曜日

親子樹液採集記 -最後に微笑んでくれました-

今シーズンは、大型血統の飼育数を増やしたため、
ボトル詰め、割出し、新成虫の掘り出しと・・・
かなり忙しい6月、7月を送っておりました。

幼虫投入もやっと本日完了する予定で、羽化の方もあと数頭残すのみです。
14年度の結果については、後日詳細報告しますが、正直良くなかったです・・・

幼虫体重もまずまずで、メスの羽化サイズも昨年を大幅に上回っていたので、
大いに期待していたのですが・・・・
やはり3本目の管理方法が未熟なのでしょう。

今年もやはり、里親さんところの方が大きくしてくれております(笑





さて、グズグズしていたら、もうすぐ盆休み。

クワ関係では、帰省時甥っ子達にプレゼントするクワガタを
準備しないといけません。

今までは、ブリードで余り物のオオクワを渡していたのですが、
近頃はヒラタの方が良いらしいです・・・

どうも、バトルをさせて遊びたいらしく、
おとなしいオオクワでは満足できないようですね(笑




香川産の優秀な種親も確保したので、
近頃は採集に身が入っていなかったのですが、
プレゼント確保するため、今シーズン初の樹液採集へ出掛ける事にしました。



時期的にはかなり遅い出撃となりますが、
バトル向きの大型ヒラタ、最低でもノコ大歯が数頭欲しいですねー

たまたま、うちの息子も虫取りに行きたいと言っていたので、
スズメバチに刺されて以来の、親子樹液採集となりました。

真昼は暑いので、夕方16時過ぎに出発です。

  ポイントは、オオクワで有名なエリアを避け、
           一般種が多そうな場所を選びました。





久しぶりの山、ワクワクしながら急斜面を駆け上がりますが、
すぐに汗が噴き出し、蚊の襲来に遭います。
油断すると蜘蛛の巣・・・・

               やはり夏山はキツイですねー

でも、幸い、他の人が入っている形跡は無く、期待出来そうです。
早速、中腹に点在する樹液木をチェックしますと、

          ???

カナブンとスズメバチばかりで、クワガタの姿はありません・・・?!

尾根まで上り詰め、このポイントで最高の樹液木へ到着しました。

ここは以前大型のヒラタを見た事があり、メクレも多く期待できる木です。






息子に確認してもらいますが・・・・・

小さなコクワが数匹入っているのみ。
一番良さそうなメクレ部にもヒラタの姿はありませんでした。

下りる途中も、何本かチェックしますが、コクワしか見る事が出来ません。



”ありゃりゃ・・・まずいなあ・・・”



汗だくになって車に戻り、少し焦りはじめました。

なんせ、出発前はヒラタ、ノコなら難なくザクザク採れる筈と思ってましたから・・・・

アテが外れたのと、暑さで、2人共無口のまま、場所を大きく移動することにしました。











次の場所、ここはクワガタ採集を始めた4年前に良く通っていた樹液木地帯で、
一般種は多く見られた場所です。

が・・・・

樹液は良く出ていますが、いるのは・・・・





                 ・・・・・・コクワ。






テンションが下がる中、

ポイント最上部の樹液木にやっと ノコギリ発見!



樹液木にいるノコギリを久しぶりに見ましたが、
やっぱりかっこいいですねー

やっと見たシーズン初の”まともなクワガタ”

これでテンションも上昇し、暑さも吹き飛びました(笑





調子に乗り、息子がオオクワも採りたいと言うので、
私の中で、”オオクワの激熱ポイント” のど真ん中にある
巨大な御神木を目指す事にしました。





またまた車で大きく移動し、
尾根の藪をかき分け進みます。

ここは結構山に入るので、夏はキツイのですが、それだけ期待も膨らみます。






で、やっとたどり着いた樹液木。

                今年の冬に見つけたのですが、

夏に来ると、 樹液ダラダラ、立ちこめる発酵臭で凄い迫力です。

         (すいません。詳しく記事にするつもりは無かったので、写真撮ってません・・・・)










肝心のオオクワはいるのか???・・・・


 ・・・・オオクワどころか、全く何にもいませーん!

             トホホ・・・・


欲を出すとこんなもんです(笑

疲れて帰り道、この日初カブトが少し癒やしてくれました。



ノコ1頭ではバトルになりませんので、何とかヒラタキープしたいところなのですが、
猛暑の山歩きで、消耗が激しく、次行くか迷うところです。

息子に確認しましたら、まだ余力がありそうなので、
最後、ヒラタの有望なポイントまで足を伸ばす事にしました。








オオクワのポイントとはかなり離れているため、到着時には日も沈み、
ノコの飛来も期待出来そうです。



4年ぶりのそのポイントは、相変わらず荒らされる事無く、良い環境のままでした。


ただ、大量に樹液を出していた大きなメクレの木は、役を終え枯れており、
小さなメクレの木は、メクレが大きくなり、大量の樹液を吐いていました。

たった4年でも、木の世代交代を感じる事ができますね。







さて、ここでは谷に沿って1本1本チェックしていきますが・・・・

                               やはりまたコクワのみ・・・



ついに、谷沿いの木は全てチェック終わり、収穫なし・・・・

”おかしいなあ”
           こんな筈じゃなかったのに・・・・・



もう移動する時間もないので、
ラストこの山の尾根にある樹液木まで登ってみる事にしました。
この場所は、だいたい谷沿いで結構収穫があるので、
そこまで足を伸ばす事は希なんですが・・・・

       ・・・今思うと、この谷沿いで収穫がなかった事が、
                 幸運へと導いてくれたに違いありません・・・



そこは、人が入らないため藪が深く、暗い中での藪こぎ山登りは、
大変体力を消耗しましたが使命のように登り、



やがて株立ちになったクヌギの樹液木に到着しました。

4年前よりメクレが進行し、良い具合になっているではありませんか!

早速、2手に分かれチェックしていきます。

と、すぐに私がめくれに逃げる 黒い甲虫を発見!








奥に入らぬようすぐに引っぱり出すと・・・












 やりました!




かなり小さいですが、最後の最後に ヒラタゲットです!

しかし、ヒラタでこんなに苦労するとは・・・・(笑







ほどなく、

息子  ”またヒラタ!”

            今度は少しだけ大きなヒラタを掻き出しました。





私  ”やったなー!最後ここまできて良かったなー”
 私の中では、ここで今日の採集はめでたく完結しています。





私は、最後の最後に採れた ”ドラマ” を記事にしたくなり、

2頭のヒラタを並べ記念撮影を始めました。




撮影中


息子  ”こっちにも、もう1頭ヒラタがおるよ”



私  ”了解!、出してくれ!”




・・・もう、2頭も3頭も変わりませんので、息子には悪いですが、

                               あんまり興味はありません(笑




息子 ”さっきよりちょっと大きいかなあ”



私、・・・・・・   (撮影に夢中です。)











息子 ”あれ、ヒラタと違うかも知れん”



私、・・・・・・   (撮影に夢中です。)










息子  ”あれ?なんかオオクワかも知れん!”



私  ”ほんま?”

まあ、この状況は過去何十回とあり、全て裏切られているので、全く期待していません。

しかも、ここは、一般的にオオクワのポイントではありません。









息子 ”ほんまにオオクワかも知れん。

     顎が3次元っぽく見えたもん。”

3次元????


言葉の使い方は間違っていますが、何となく言ってる事は理解できました(笑





前回刺されたスズメバチが側にいても構わず、しばらく夢中で格闘していましたが、

虫はかなり深いメクレの奥に入ったようで、厳しい状況になったようです。


赤丸印:スズメバチ





仕方なく交代し、私が覗くと、かなり奥にオスの甲虫が見えました。

     ・・・・・が、横から僅かに平たい顎が見えるだけで、 "3次元?” には見えません。




心の中では "どう見てもヒラタやな・・・・”


      でも、せっかくの期待をすぐに壊すのもかわいそうなので、黙って掻き出します(笑








いろんな方向から試し、15分くらい粘ったでしょうか・・・??


虫はやっと横移動したかと思えば、すぐに




"ポトッ”





ガッカリする瞬間を覚悟しながら、確認すると・・・・
































なんと・・



”おおー!! オオクワ!”

”やったー!”


いやー、びっくりしました。


まあ、樹液で、しかもこんな場所で採れる気がしなかったので、本当に驚きました!


オオクワとは思っていなかったので、掻き出し途中の写真は無いのですが、

                 どうです?!  きれいな中歯型ではないでしょうか。




おそらく新成虫だとその時は思っていましたが、後日確認すると、昨年の虫の様でした。

樹液では3頭目となりますが、

息子とは初めてで、中歯型のオスを採ったのも初めてです。



おまけに産地も初めてなので、ブリードに是非メスも欲しいところ・・・

メス探しましたが、そこまではさすがに叶いませんでした。




でも、興奮している2人に釣られたのか、ミヤマも飛来し、嬉しい”おまけ”です。







本当、最後に女神が微笑んでくれ、忘れる事が出来ない素晴らしい採集行となりました。

嬉しいあまり、つい長文となってしまい申し訳ありません。



で、これで終わりの筈なんですが・・・・・・








先程、息子が西讃でアクロバットの練習があるとの事で、車で送るついでに、
途中の樹液をチェックしたところ、


根本付近のメクレに、大きめのオスのクワガタが確認できました。

メクレが低すぎて覗く事が出来ませんでしたが、



ほじくり落とすと・・・・・












何と!また、こんなきれいなオオのオスが入っていました!

信じられませんが、まさかの連続ゲットです。



中央のメクレ上部にオオクワが入っていました。


この木は4年前65mmのヒラタを採った木で、たいしたメクレでも無いのですが、

虫が好むようです・・


逆にすぐ近くの、隠れ家いっぱいのこんな木には、ヒラタもオオも入ってた事はありません。




一体、何が違うんでしょうか???


採集が上手な方には分かるのかも知れませんね(笑





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