2014年9月14日日曜日

樹液の様子と羽化固体紹介

めっきり涼しくなりましたが、今期初めて樹液を見に行ってきました。

仕事とブリードに追われ、なかなか行けませんでしたので、やっと行けたって感じです。



山も静かな感じでしたが、まだ樹液の良い香りが漂っており、心躍る感じがしますね。

短時間だったので、あまり奥には入らず道から近い場所ばかりですけど・・・


いつも覗く良いめくれの木

小さなコクワと蜂くらいで、やはり寂しいです・・・・・




こちらは虫の多い場所にある大きな樹液木

蜂のそばにクワガタ居ましたが・・・・









これもコクワでした・・・

結局1時間程度の散策は、ヒラタもオオも見つける事ができず終了しました。
でも、小さい頃から里山で遊んで育ったオヤジには、とても癒やされた時間となりました。





採集は寂しい結果なので、香川産の羽化個体をご紹介します。


こちらは以前も記事にしましたが、3月に息子と採集した20gの3令大型幼虫を
7月に羽化させた個体です。

今期香川産で最も気に入っている個体になります。

美肌で、アゴはやや直線的で太く、バランスが良く、体長も70.3mmと
何とか70mm台にとどまってくれました。

ワイルド羽化のF0としてはかなり大型といえます。

性格もかなり攻撃的で、ヒラタクワガタのように威嚇し、機敏な動きを見せてくれます。


この頃実感しますが、ワイルドからのF0でアゴの立派な個体は、
本当に性格が荒いのが多いです!

逆にF0でもアゴが短いのはそうでもなく、ブリード個体と変わらないように感じます。

こちらは6月に我が家に来た愛犬、“はるちゃん”



ちょうどこの個体撮影時様子を見に来たのですが、
この乱暴者に挟まれ大変な目に遭います・・・・ハハハ ごめんな。



その他では、F1個体になりますが綾川町産の74.3mm


こちらは記念すべき材割りで初めて採集したペアからの個体で、
アゴはやや直線的で短めでしょうか・・・

オス親とは少し異なってややアンバランスな印象です。



続いて丸亀市綾歌町産のラインから73.0mm


こちらのオス親は、樹液採集で採ったワイルド55mmでアゴが細長い個体でした。
メス親は、材割りから成虫で採取した38mmです。

このラインは香川産の中で最も体重が乗ったラインになりましたが、
太った幼虫からの羽化個体からは、気に入った個体が出ませんでした。

累代が浅いせいか、同じ兄弟でも形状にバラツキが大きいですね。

この個体だけはアゴが細長く、他の兄弟とは異色の形状をしていました。

オス親の遺伝子がアゴの形状に出たんでしょうかね・・・・??




今期初めてF1を複数ライン羽化させてみて改めて感じた事は、
ワイルドをいきなり高栄養の餌で太らせても、頭部が小さく胴体がでかい
アンバランスな個体になりがちな事です。

総じて頭部は60mm台なのに胴体は70mm台で、全長73~4mmみたいな・・・・

ここから数少ないバランスの良い個体を選抜して、形状良く安定させながら
血統を仕上げていくのはなかなか大変そうだなと感じました。


今の人気血統なんかは、そう思うとかなり完成に近いです。
あの大きさで抜群のプロポーションですから・・・・

いや完成どころか、もっともっと大きくバランスの良い血統に改良されていくんでしょう。
今でも、ものすごい数のブリーダーが、早期羽化も併用して、
より早いサイクルで選抜(品種改良?)していますので・・・・

さて、一体どこまで行くのでしょうか????


2014年9月1日月曜日

ちょとかわいそうな個体

能勢YG血統の個体で、ちょっとかわいそうな個体をご紹介します。

この個体は8月上旬羽化で約3週間経過しています。


そう、頭部が折れ曲がっているんです・・・・



A2ラインの3番個体ですが、3本目交換時体重35.5gとまずまずだった個体です。

その後、例に漏れず劣化暴れで 4/12に4本目へ交換。 体重31.7g

6/24  もう羽化したのかと思い掘ったところ、蛹室作成をほぼ終え、前蛹手前の 32.4g

5本目はボトルを用意してませんでしたので、初令用の800ccボトルへ投入しました。

投入してすぐに又蛹室を作成しましたが、ボトルが小さかったためか、体力が残っていなかったのか・・・・
残念ながら蛹室が小すぎたようです。

そのため、羽化時に頭を起こす事ができなかったのでしょう。
私が気がついたらもう数日経過していたようで、頭を下げたまま茶色く固まっていました・・・・

時間が経つと頭が起きてくるかと観察していますが、だらっとしたまま正常に戻る事はありません。
どうも首の筋肉(筋?)は機能していないみたいです。
今は元気ですが、餌は食べられるのでしょうか??

5本目はボトルに入れずに人工蛹室で良かったのかも知れません。
ちょっとかわいそうな事をしてしまいました。

左:86.0mm               右:今回の個体(A2ライン)

サイズも現時点で頭幅30.0mm、前胸幅32.0mmと、87.3mmBより立派なサイズです。
86mmと並べてみても各パーツはこちらの方が大きく、上手に管理していればサイズはかなり
出ていたに違いありません。



このラインは雑な管理で残念な結果になった個体が多かったので、反省しています・・・。






あと、自己採集からの初めてのブリードである香川産の羽化報告ですが・・・・

こちらも能勢と同じく菌糸劣化により、残念ながら芳しくなかったです。

サイズも小さいですが、形も良いのが出ていません・・・・

丸亀ラインで最大体重27.5gを記録した期待の♂も先日羽化しましたが、
ボトル越しに見ても平凡な大きさで、ディンプルも目立つようです。

ちょっと累代に躊躇しております。
香川産は14年ブリード分にきれいな個体を期待しようかな・・・?





さて、9月に入り仕事もやっと落ち着きを見せてきましたので、
何とか13年ブリード管理表を更新してみました。
成虫少しオークションに出していますが、まだ余虫がありますので、
もし興味のある方がいらっしゃいましたら、メールフォームでご連絡頂ければと思います。


お盆も休みがほとんどとれなかったのですが、
今度の週末は約2ヶ月ぶりに土日連休もらえそうです!

菌糸詰めが順調に終われば、かなり遅いですがシーズン初の樹液採集に行ければ・・・
なんて考えてます。