2013年12月27日金曜日

カブトムシの餌交換

先日オオクワガタの餌交換に先立って、カブトムシの餌交換を行いました。
7月に羽化した83mmの子供たちです。

3令になりたての個体をオオクワマットに入れて1ヶ月ちょっと ↓


10/20に何と43gの体重を記録した期待のオスです。




目標の50gも夢じゃないと期待を込めて秤に乗せましたが・・・・

これです。





・・・・・んん、案外伸びませんねー



でも、去年の親の体重は超えていますので、親越えを期待しましょう。

2300ccのボトルに入れ、冬温度にするためクワ部屋から寒い玄関土間へ移動しておきました。
餌はまたオオクワマットにしましたが、やはりカブト専用マットの方が良かったかな??

こいつらは、オオクワの餌交換の合間、幼虫に会えなくて寂しい時期に、
ちょうど良い遊び相手になってくれます。(笑





メインのオオクワガタ餌交換は、暴れボトルから始めていますが、あんまり大きいのは出ていません。
年末年始は、妻の実家である千葉市まで帰るため、29日に一気に交換予定する予定です。

そう、交換始めて驚いたのですが、オスで前蛹が1頭居ました!
強制早期羽化メスもまだ幼虫しているのが居るくらいなのに、オスで自然早期羽化が出るとは・・・
強制早期はラインによって難度が違い、A1、A9ラインのメスは手強く、間に合わないのが
出てしまいそうですね。

早期羽化もコツをつかまないと・・・・・




めったに更新しないので、ついでに補強個体の紹介もしておきます。
昨季に大型補強したせいで、予算が無くメス1頭のみとなりました。


GULLさんから1番ラインで、同腹の羽化成績も安定しており大きいので期待しています。



オスは自己ブリも良いのが出ませんでしたので、苦肉の策で来期用に強制早期羽化にチャレンジしています。

でも、これはあまりおすすめ出来ませんねー

たくさん羽化させる事も出来ないので、形状や大きさの選択肢が少ないし、同ラインの羽化成績が分からないままのベアリングとなりますので・・・・

まあ、こうならないためにも通常管理のオスで良いのを羽化させてやらないといけませんね。





2013年11月27日水曜日

温度管理は難しいですね・・・


2年前に仕込んだ庭の椎茸原木、この秋やっと本格化してきました。
嬉しい事に、立派な原木椎茸が続々育っています。
ただ、少し虫にやられてるのもあるので、犯人を捜してみましたら、

なんと、それは ダンゴムシ!
ナメクジは対策を施したのでほとんど来てないようですが、ダンゴムシも椎茸食べるとは・・・・
ちょっと困りますね。
対策立てねば・・・・

この原木も、役目が終われば、クワガタ小屋の餌として使用予定です。


この時期、椎茸は順調で良いのですが、ブリードルームは早くもキノコが出現!
こっちの方はちょっと困りものですね。

22度~23度くらいの温度なんですが、温度変化が大きいためか元気なようで・・・
嫌なキノコ狩り作業の時期となりました。







更に、10月に交換したボトルは自然早期羽化の兆候が・・・・

強制早期羽化も手こずっているのに、こんなに簡単に自然早期羽化が出るとは、
ちょっと意外です。

昨年は冷温庫だったため容易にコントロールできましたが、エアコンになると難しいです。

原因を考えてみると、
基本、交換時期はスイッチが入らぬよう温度を下げながら行っていましたが、
終盤の10月頃はもう下げ止まりとなり、設定はほぼ一定温度、日によっては気温がかなり上がる日がありました。

更に、菌糸も詰めてから1週間程度しか経ってませんでしたので、ボトル内の温度も高かったに違いありません。
そのため、成熟したメスは一斉にスイッチが入ってしまったものと思われます。
やはりダラダラ交換はダメなんでしょうか。

対策は又来期への課題としておきます。



強制早期羽化は8割程度は成功と思われますが、大きめのメスは、まだ蛹化の気配はありませんねー
31℃まで上げてるんですけど・・・・

んんー、やはり温度管理は奥が深い!




と、まあ今の時期、ブリードは暇なので、日曜日の午後時間を作り、今期初めて冬期採集に出掛けてみました。
オオクワガタ狙いですが、一般にはあまりオオクワガタがいないと思われている場所です。

初めての場所ですが、なかなか良い樹液木が集中していました!

夏に来ると楽しめそうですね。




肝心のオオクワ材もそこそこありますが、やはり薄い場所だけに居ませんね。


でも帰り際、大きなエノキの倒木がありました。

しかも最近倒れたっぽいです!

立派な倒木



キノコが枯れ朽ち方も申し分ありません!

オオクワエリアなら、かなり高確率で入りそうな木ですが、どうでしょうか???



早速リュックを下ろし、先端部の折れた太い枝に斧を入れると、







いきなり来てます!

おおおー

かなりの食痕!

しかし、よく見るとスカスカでコクワっぽい感じもしますね。
慎重に少しづつ削っていくと、
やがて、1本の太い食痕になりました。





んんー良いですねーこれは間違いないでしょう!
写真を撮りながら、この時点で確信しました。

あとは、じっくり楽しみながら追い込むだけです。




・・・・・・・・やがて、幼虫が現れました。










ちょっと小さいメスかな???

記念撮影をし、手に取ると・・・・



太い食痕と小さな幼虫




・・・・まさか???



まさかの、コクワちゃんでした・・・トホホ

コクワとしては立派なサイズです。
よくエノキの良材にいるコクワは大きいので間違いやすいと聞きますが、
まさにこれなんですね。

“まだまだ食痕では同定できないオヤジ”の巻でした(笑

このコクワちゃんはちゃんと羽化させて帰してやりたいと思います。

それにしても、このエノキなかなか良い具合に朽ちてますので、来期の産卵材として、
先端部を少し戴いて帰りました。

この日はこれが一番の収穫だったでしょうか(笑






2013年10月14日月曜日

我が家のゲンゴロウ探し 最終回

おとといの土曜日にやっとオオクワ幼虫の餌交換を終えました。
http://kodomooyaji.blogspot.jp/p/2013_2.html

能勢は前回記事の通りですが、香川産は、丸亀のラインが良さそうでした。
このラインは♂♀共成虫で採集した個体です。
オスは、体長55mmしかないのに大歯だったので、てっきり“小型血統”だと思っていましたが、
意外と体重乗ってきています。

ほんと、分からないものですねー
オス最大で25g、頭幅12.0mmと、WF1としては立派な方だと思います。
一方、綾川産2ラインは平凡なサイズでした・・・・

しかし、どちらもワイルドに近いので、どのような形状で羽化するのか非常に興味深いです。




さて、我が家恒例となった“秋のゲンゴロウ採集”ですが、やっと昨日行ってきました!

本当は、もっと暖かい9月に行きたかったのですが、息子の部活、私の仕事、天候と
3つのスケジュールがうまく合わず、こんなに遅くなってしまいました。



今回の作戦は、田んぼの水が無くなり、池に帰った腹ぺこのゲンちゃんを、
臭いのきつい“オキアミ”で誘う!
トラップで一網打尽?!作戦です。

場所は、もちろん!
そう、春に地元のおばちゃんの証言で生息が判明したエリアです!
更に、トラップの待ち時間は新規エリアでガサも試します。

そのために道具も新調しました!

網は2500円の“高級いけす用網”を1本、
トラップは実績のある“お魚キラー”を3個追加です。

どうですか!? 

何だか絶対採れそうな気がしてきませんか?

生息が確認された場所に、十分な装備で挑む・・・

こんなに準備万端のチャレンジは、かつてありません!

ただ、唯一気がかりなのは、
そう、 “気温”です・・・・

数日前までは暑くて良かったんですが、この日の朝の寒いこと・・・・
標高の高い場所なので、水温も下がり、餌を探してくれるか懸念されます・・・・。
日中水温が上がり活性してくれる事を期待しましょう・・・・・






さあ、いよいよ10月13日 日曜日

朝7時過ぎに息子と出発し、ポイントへ向かいます。
この夏の豪雨の影響で通行止めが多く、迂回したため予定より遅れて到着しました。

ぐずぐずしてられません。急いであのおばちゃんの家周辺の池に、トラップ投入開始です!




まずは、メダカの多い“メダカ池”

試しにガサすると、クロゲンなんかは入ります。
“よし!”
餌のオキアミと煮干しを入れ、ペットボトルトラップ投入完了!





次に最も期待している“奥の池”

途中林道に倒木が有り、オデッセイでは進めません・・・



諦めるか迷いましたが、せっかく遠征してきたので、途中から徒歩でアプローチし、

こちらも何とか“お魚キラートラップ”投入!


水草が多いですが、水深もそこそこ、水生昆虫は多い池、一番期待の池です!



徒歩ですと、廻りの様子も細かく観察でき、案外飽きませんね。
こんな樹液木もありました。



クワガタも沢山居そうなポイントでした。


その後、お話好きのおじいさんの池、
    ミズカマキリの池 にも投入し、

お昼にします。








午後は大きく場所を変更し、隣の県へ、

いくつか廻ったあと、高台のこんな池に到着しました。


水深がありそうで割と大きめの池です。

大体、こんな場所はあんまり生き物多くないのですが、
ガサするとクロゲン、ガムシ、イモリ、ミズカマキリと、すぐに一通りの“レギュラーメンバー”に
出会う事ができました。

“おおー!案外良いかも!”

確か、テレビで見たゲンゴロウの生息池もこんな感じでしたので、一気に期待が膨らみました。

ただ、広くて深いので、攻略はトラップしか考えられません。
あまり放置時間が取れないし、日陰なので微妙ですが、一応“お魚キラー”を投入しておきました。



その後、しばらく周辺の池を探ります・・・

小さな水たまり・・・ こんなところにもクロゲンは見えましたが・・・
 
 
 

良さそうですが、藻が無く水が濁っています。
そう、鯉の池です・・・・
 
 
  ここは、全くかすりもしませんでした・・・・

 
1時間くらい潰したでしょうか・・・・・
帰りの時間も迫ってきたので、そろそろトラップ回収です。

まずはさっきの深い池。
あまり時間をおいてませんので、どうでしょう・・・???








・・・・・んん?












あらら、やはりイモくんのみ・・・・


イモリ触ると“冷たい!”

やはり水温低すぎでしょうか・・・???

ガサではクロゲンも多かったようですが、入っていません。

イモリは水温低くてもまだ大丈夫のようですね。




今度は、最初のポイントに戻り"おじいちゃんの池。”

・・・・こちらは残念

空振りです・・トホホ




次  “ミズカマキリ池”

息子がたぐり寄せてますが、何か入っている様子です・・・・

息子 “なんか重い”

遠目にうごめいてる様子が分かります。


私  “ええ? 何だろ・・・”

   “おたまじゃくしか??”



上げると・・・・















なんやー!!

なぜか1頭だけガムシが入っています(笑

肉食でしたかね???

ああ、でも家で魚の餌食べてたのを見た事あるので、雑食性なのかも・・・

イモ君のかたまり・・・・





次は、おばちゃんの家に最も近い“メダカ池”
近づくと、ペットボトルの中に黒っぽいものが動いているのが確認できました!

おお!?


















ちょっと期待しましたが・・・・




さすが、メダカ池、しっかりメダカ入っています(笑

ここは日当たり良いためか、何とかクロゲンも入っていましたが、本命は入らないですね・・・。

でも、この日初めてトラップにゲンゴロウの仲間が入っていたので、少し元気が出て来ました!





残るは、最も期待している“奥の池”!!

ワクワクしながら徒歩で向かいます。

ここは以前、田んぼの真ん中くらいのところにナミゲンらしい個体を見た場所で、
生息しているとしたら、この池に違いないと前から目を付けていました。

到着すると、トラップは良い状態に見えます。



ゆっくり寄せると・・・・

控えめながら、何か黒っぽい獲物が入っているようです!

“んん? ここで来たら、ほんとドラマやなあ・・・”

頭をよぎります・・・







果たして、中は・・・・









ジャーン!

















んー、残念!

・・・・・完敗です・・。





このエリア4回通いましたが、もう打つ手が無くなりました。

少しひっかっかるのが水温ですが・・・

でも、これだけ振られると、もう居ないと諦めざるを得ません・・・

息子も “ゲンゴロウは採れる気がしなくなった” と・・・

私も同感です。




恐らくこれで我が家のゲンゴロウ探しも終わりだと思います。

今年の夏クロゲンの幼虫を飼育して、★にしてしまい、難しさを痛感しました。

下手くそに、ナミゲンのブリードは無理だと、神様が許してくれなかったのでしょう。
確かに、少し自信無くなりましたので、丁度良かったかも知れませんね。

 
帰りの瀬戸大橋で・・・    夕日はもう沈んでました。





最後に、なぜかゲンゴロウ記事の時はアクセスも多く、応援メールも戴くのですが、

この場を借りて・・・・・

“応援して下さった方々、ごめんなさい。”

もう力尽きた感じです・・・・トホホ
                         おわり




2013年10月6日日曜日

幼虫の餌交換

あらら、うかうかして前回真夏の記事から季節が変わり、すっかり秋になってしまっています(笑

知り合いから、こんな秋らしい頂き物まで・・・!!!



何と、香川県東かがわ市産との事ですが、今年は雨が少なく小さめだそうです。

香川にも松茸生えるんですねー

実家の高知では、昔親父がよく採ってきてましたが、最近はほとんど採れないようです・・・




さて、9月上旬から仕事の合間に餌交換を行ってきましたが、やっと終わりかけています。

嫁からは “その作業いつまでやるの?”
       “それって、終わりがないの・・・?”

とかなり不審がられています(笑

というのも、当初予定を大幅にオーバーして、飼育頭数何と250頭以上!!
合間は、ほとんどクワ作業してましたので・・・・

んんー、来年からは180頭程度に抑えねば・・・



結果の方は、他の方のような大ヒットラインはありませんでした。
しかし、夏場、1日の温度が22度台から29度くらいまで、激しく変化していた割には、
さすが良血統です!

私としては十分な結果でした。
どのラインも、安定して体重が乗っている感じで、まるで去年の2回目交換時のようでした。

大きいのでは、35g程度のが約3ヶ月経過分から3頭、
3.5ヶ月経過分から1頭出てきましたが、特定のラインでなくバラバラでした。


A2-② 3ヶ月交換 頭幅14.0mm
A1-⑮ 3ヶ月交換 頭幅13.5mm
A9-㉑ 3ヶ月交換 頭幅13.4mm
A3-⑤ 3.5ヶ月交換 頭幅13.2mm


そんな中でもちょっとだけ期待度が大きいのは体重が安定してるA9ラインと、
体重はさほどでもないですが、幼虫が若く、晩成型っぽいA1、A6ラインでしょうか。

ただ、A1はインラインのせいか、★が多いので、今後も心配ですがどうでしょう・・・??

次回交換に期待したいと思います。



今期全体的に良好なのは、オス親が同じなので、この個体の種が優秀なのだと思います。
購入時、この個体をお勧め頂いたワイドカウさんには大変感謝しています。

来期も使用するかも知れませんので、早めに眠ってもらおうと、
今期は試験的に冷蔵庫冬眠にチャレンジしています。

9月中頃から2月頃まで・・・

無事生還してくれる事を祈ってタッパーに詰め、野菜室に入ってもらいました。↓



 嫁はかなりたまげてましたが、何とか説得成功! エへへへ




菌糸の方は、レビンG、E42、SRDOの3銘柄使用してみました。

おそらく添加剤の量はSRDO>E24>レビンGだと思いますが、
劣化速度もその順で、SRDOは過酷な温度変化に対応できず劣化交換が多かったです。

ただ、幼虫の成長速度も速く、劣化交換の割に大きく成長していたので、
環境が合えば良いかもしれません。

E24も1本劣化交換になりましたが、まずまず安定しておりました。
成長については、レビンGと大差ないように感じています。

実績のあるレビンGは最も安定しており、今後もメインとして使用していこうと思います。



そうそう、来週日曜日は息子と秋恒例のゲンゴロウ探しに出掛けようと思います。
今回はまじめにトラップと、高性能な網を用意していますので気合いが違います!

なんせ、そのポイントには春訪れた時、生息しているというおばちゃんの証言があるのですから・・
http://kodomooyaji.blogspot.jp/2013/04/blog-post.html

ドラマチックな展開になれば報告させて頂きます。
(全く駄目ならスルーしますのでお察しください。)

2013年8月18日日曜日

お盆休み&一部ボトル交換

今年は長い盆休みをもらったのですが、とうとう今日で終了です。
明日から仕事頑張らねば・・・・

休み前半には、今年初めて親子で樹液採集に出掛けました。
初めて綾川町に採集に出掛けた時入った、思い出のクヌギ林だったのですが、
残念、あまり虫は居ませんね・・・

きれいな色のカナブン


2年前は大型のヒラタやノコがたくさん居たんですけど、やはり今年は少ないですね・・・

若いクヌギ林



挙げ句に

“痛たっ! 痛たたー!”

採集始めてすぐ、後ろで息子の叫び声が・・・

知らぬ間に、藪の中のキイロスズメバチの巣を刺激した様で、下半身4ヶ所程やられてました。
すっかり戦意喪失で、この日は1時間足らずで早々に退散でした(笑



お盆は恒例の帰省で、甥っ子たちと高知の海山で遊んできたのですが、
んーやはり、うちの家系は狩猟系が好きなようで・・・・

手長エビ 採ったどー!
良い飛び込み岩を発見!
何でも焼いてみます・・・

じいちゃんとカニ捕り
オヤジと貝掘り&魚捕り


こんなふうにエビやハマグリ、カニや魚捕っては喜んでいました。



もちろん高知の森にもクワガタ採集に行きましたが、香川ほど虫は濃くないです。
四国南部は植林ばかりで雑木林が少な過ぎですね。
内陸部は80%~90%くらい植林です。

沿岸部には雑木林が残っていますが、植生は風当たりが強く高木が育たないところは、
備長炭の原木ウバメガシが占めており、少し入ると今度は椎の木ばかりになります。
椎の実はドングリそっくりですが、幹から樹液が出てるのは見た事ありませんし、冬も葉が落ちません。
おそらくクワガタを育てる木では無いように思います。
実は食べると美味しいんですけどね・・・。

そんな様子なので、ほんの僅かに残るコナラの樹液木か、椎茸用の植林クヌギ帯にしか望みは無いのです・・・。
案外香川の山の方が豊かなんですねー

なるほど、香川はイノシシ多いのも納得です。(笑

植林のクヌギ林は、手入れされており軽装でも問題ないので、安心して入れます。

小さな子には最適の採集場所です。


ヒラタやノコ、ミヤマなど、多くは居ませんが、それなりに採集を楽しんでいました。

大型のヒラタの取り出しは大騒ぎです!

大型ヒラタ発見!


ヒラタ取り出し中!


 

天候にも恵まれ、夏休みの良い思い出になってくれたと思います。





最後に写真はありませんが、ちょっぴりオオクワブリードの話題を・・・

今期は多くの方に幼虫を引き取っていただき、数名から血統などの問い合わせを頂きました。
なので、分かりやすくするため、他の方の系統図を参考に今期のラインを別ページに整理してみました。
かなりシンプルですが、不明な点や誤りがありましたらご連絡戴ければ幸いです。


幼虫の状況は、今季初導入のエアコンの温度設定がうまくいかず苦戦中です。
当初の様に温度差6℃といった事はなくなりましたが、何とか3℃くらいに納められるようになってきました。
その影響か、菌糸が早くも劣化したものが出たり、一部500ccに入れてた幼虫もありましたので、少しずつ
餌交換を始めてます。



だいたい投入後2ヶ月前後経過しましたが、3令初期といったところでしょうか・・・
体重はYGオスで25g前後、メスで15g前後が多かったようです。

オスはA3、A4、A5、A6ラインから8頭交換しましたが、何と、全て頭幅が13mmオーバーで
まだ体が小さい事もあり、頭の大きさが際立ち、圧倒的な迫力が感じられました!

メスはA1、A3、A4、A5、A6、B1ラインから16頭交換し、1頭だけ頭幅10.9mmが居ましたが、
他全て11mmオーバー、中には12mm近いのも居まして、ちょっとビックリです!
メスは去年より平均で0.8mmくらい大きいような気がします・・・・。

どうやら頭幅だけは順調なようです(笑



A3、A4、A5、B1は頭幅が大きくなるラインなので予想通りですが、A1、A6も同じく大きかったので、
やはり871ギネスの血♂82.5mmが効いているのかも知れません。

頭幅は羽化サイズに比例する訳ではありませんが、体重同様あるに越した事はないので
ちょっと期待してしまいます。
室温の不安定さがどう影響するか心配ですけど、良形で無事羽化して欲しいものです・・・・



又、今回メスが多かったのですが、
どうやら産卵初期の幼虫はメスが多くなるといった説があるようですね。
現在交換中の個体は、ほとんど産卵初期の幼虫ですが、やはりメスの割合はオスの倍になっており、
うちでもその説を裏付ける結果となっております。
やはり本当なんでしょうか・・・・?



綾川ラインもオス1頭交換しましたが、頭幅はYGメスの最小サイズと同じ10.9mmでした。
まあ、ワイルドからのF1なので、仕方ないですが、
同じオオクワガタでこんなにも違うとはちょっと驚きです!

YG血統は、もう別の種類と呼べるくらい進化してるなって事を実感せずにはいられませんでした。
更に“パワーブリード”全盛で、もっと勢いが増してる感もありますので、大きさの面では、ワイルドから
追いつく事はおそらく不可能でしょう。
綾川産は“形”にも拘って累代していこうかと、改めて感じさせられました・・・・。


2013年7月31日水曜日

昼山はきついですねー

先日の日曜日、曇り空で涼しそうだったので、今期初めて昼間のクワガタ採集に出掛けてみました。

朝はのんびり出発し、まずは冬に見つけた新ポイント。
登山道沿いに有り、目立つのでもうこの時期期待はできませんが、
高所にメクレがあり良さそうな木もあったので行ってみました。

滅多に出さない脚立を担いで登り、着いてみると、良さそうに思っていた木は、
こう見るとそうでもありませんね (泣




樹液は出てませんし、メクレも壊れてます。

もちろん虫はいません・・・・

周辺もチェックされてるようで、やはり目立つ場所はもう遅いようですね。



次は去年から良く通ってる、Aクラスの樹液木のある地区、道路からそう遠くない場所ですが、
人は入らないような所です。

林に入ると、やはり人は入った様子はありませんが、ここも数本ある木にはカナブンしか居ません・・・・



“昼間ってこんなに虫少なかったっけ?”

そう思いながら香川では比較的広大なくぬぎ林へ移動しました。

“ここに居なけりゃ今日は諦めよう・・・・”

夏に来るのは初めてなので、樹液を探しながらウロウロと・・・・
ぽつぽつ良い木がありますが、やはり虫は居ないですね-

そんな調子でさまよってるうちに、見覚えのある倒木に出くわしました。
以前見た時は良い感じに朽ちてましたので、ちょっと観察してみようと近づいたところ、


すぐにこんなものが・・・








???



写真中央、お分かりでしょうか?






拡大です。







そう、木の削りカスです。


“おいおい!
これもしかしたら・・・・産卵痕??”


いや待てよ・・・・脱出跡かも?


地面に近いので真下から覗けませんので、カメラにとって確認しますと、中から出てきた感じでも
なさそうですし、削りカスの山の状態からも、外から囓っていったに違いありません!


木くずと穴
 
 
穴の拡大



どうでしょう・・・・?
オオクワ産卵痕の可能性は十分あると思われます。

注意深く他も観察すると、もう一つありました。

 
こっちも木くずです。
 
 
上の穴



野外でこういった痕跡を見て、オオクワの活動を想像するのも趣がありますね。
蚊の襲撃も忘れ、しばし見入ってしまいました。

何の痕跡かは冬に確認してみたいと思います。



オオクワっぽい痕跡に出会えてうれしくなり、採集の方もエンジン掛かってしまいましたが、
相変わらず虫居ませんねー

コクワやチビヒラタがチラホラくらい・・・・。



良さそうですけど・・・・


他の方の記事でも読んだ事ありますが、オオクワの有名なポイントは、材割りで他の虫も採集されるので、
虫自体少なくなるようです。

そう、程々にしとかねばなりませんね。



そんな中、この辺では珍しいオオムラサキに出会いました。

少し奥に入れば、香川も沢山居るんですけどね。

オオムラサキとカナブン



せっかくなのでしばし観察・・・

カナブンと樹液の奪い合いやってます。
威嚇されても案外怯まないんですよー

ハネを広げて反対に威嚇?したりしてます。




ところが、昼間の樹液場では最強のこいつが現われるとみんな一目散!





なかなか立派なスズメバチでしたよ。
オオスズメバチってやつかも知れないです。

ホント標本にしたいくらい(笑




ふと気付いたら、とっくに昼回ってます。

曇っているとはいえ、猛暑の中ハイペースで樹液チェックを行なったので、喉はカラカラ
こんなに夢中になるはずでは無かったので水筒も持ってきてません。
軽い頭痛とめまいが来たので、残念ですがここで撤収です。

初の昼山で体が慣れてませんので無理は禁物ですね。

帰ってしばらく寝込んでしまいました・・・・トホホ




ついでに、最後羽化報告です。

1月12日に採集した大型ペアのオスの方が羽化し、しばらく経ったので掘ってみました。
採集時頭幅12.0mmの大型オスで、体重も14gから菌糸に入れると25gにまでなった固体です。


蛹室をめくると・・・・



完品の様ですね。

取り出して軽く計測すると71mm前後、固まって70オーバーは微妙でしょうか・・・・



形は・・・




んんー

正直、先日ご紹介した同じ日に別の木で採集した68.5mmの方が断然かっこいいですね。
同じ木からの大型メスにどちらを掛けるか悩みどころです。


飼育して能勢に比べると、香川産は大きくなると胴長体型が多いように感じました。
香川産に限らず、ワイルドに近い個体は皆そうかも知れません。

有名血統は良形が選抜され累代が進んでいるからだとは思いますが、今期種親にした871ギネス同腹なんか、
あのサイズでプラモデルのような綾川68.5mmのバランスを保ってるんですから、たいしたものです。
時間は掛かりますが、香川産自己採集の血統も大型美形に育ててみたいですね。