2014年12月23日火曜日

メスの補強

ブリードの方はそろそろ3本目交換をスタートさせています。
香川産は29gオーバーが出ましたし、能勢も昨年より好調そうなので、
自己記録40.5gは超えてくるのが出そうな雰囲気があります。
来年早々の交換が楽しみになってきました。

3本目の菌糸は、いつものエクシードさんの他に三階松さんも試す予定ですので、
苦手の3本目管理もリスク分散できそうです。

又、詰め方も少し変えてみました。
持ちとは直接関係ないですが、幼虫が外側から潜って、中心付近に落ち着いてくれないかと
穴を外側に開けてみました。


ほんの“おまじない”程度かも知れませんが・・・(笑





表題の件、もうだいぶ経ってしまいましたが、今期も少し成虫の補強をしています。

うちは、ほぼ全て871同腹直仔なので、今後の組み合わせの為には必須ですね。
虫は冬眠中なので、ラベルだけですが、
GULLさんから大ヒットライン6番のメスを購入しました。





又、仲良くさせていただいているanchorageakさんからとんでもないメスを譲っていただきました。


2013年Iラインメスで、同腹では何と86.8mmが出ており、来期使用できる唯一のメスとの事です。
貴重な1頭がうちに来た事になり、来期幼虫採りはプレッシャーがかかりますね(笑

お二方とも融通していただき、どうもありがとうございました。





それと、先月こんなのを試しました。



ご存じの方も多いとは思いますが、ミタニのダニ退散です。
いくつかのケースにダニが居たので、評判が良かったこれを早速購入し試してみました。

針葉樹マットにこれを少量入れておいたところ、何と数日で全く見えなくなりました!
1週間置くとまず間違いなく撃退できると思われます。

使用方法に記載されていた量よりかなり少なめに入れたのですが、効果抜群でした。
あまり効くので、虫への影響が無いか心配になってしまう程です。
予防の意味で現在でも少し入れてますが、今の所、幸いにも皆元気にしています。
でも、メスなんかは産卵に影響が出るのではと、ちょっと心配ですね。

マイナスポイントは正露丸の様な匂いが結構キツイ事です。
慣れるまではつらいと思います。
(注意書きには使用中の容器は屋外に置くようと書かれています・・・・)



虫とは全く関係ありませんが、半年でこんなに大きくなりました。↓
イブイブなので“はるサンタ”になってます。
ペット、飼うとかわいいもんですねー
すっかり親バカになってます(笑

クワガタもペットと言えばペットですが・・・・(笑






2014年11月2日日曜日

幼虫の経過・・・早期羽化多発かな??・・



オオクワ幼虫の2本目交換も概ね終わり、何とか余裕が出来てきました。

かなり飼育数を増やしたのと、仕事が忙しくなったののダブルパンチで余裕時間は
ほぼクワガタ作業をしてるような日々が続いており、家族は相当あきれております・・・
来期は少し減らしたいです(笑

今期は狭い飼育スペースにボトルを詰め込んだせいで、メスの自然早期羽化が多そうです・・・・
棚の上部、温度が高い場所に過密状態にしていますので、菌糸の熱がこもっているんでしょうね。

こんな感じですから・・・


まあ、一帖ちょっとの空間で300頭くらいいますからねー
ある程度は覚悟しておきます。

もう10月に羽化している個体もチラホラ・・・・・(汗
早い割に、固まっても53mm以上はありそうなので、来期の種親に使えそうですからまだ良いですが・・


経過の方は能勢・香川産共、結構期待できそうです!

今期は香川産のラインを増やし力を入れているのですが、
香川産の自己最高体重を更新しました!

しかもそのラインは、最も気に入っている美形オスF0: 68.5mmと
同じ日に採集した大型メスF0: 47.6mmからで、なんと28gUPです。
オス親:綾川町産 F0 68.5mm

この個体は大変楽しみです。

昨年の羽化個体では、あまりバランスが良くなかったので、30gまでは欲張りません。
良い形状で無事に羽化して欲しいですねー




能勢産の方も、種親サイズの割に健闘していると言えます!

全体の印象としては、昨年と同様でなかなか好調でした。
なぜかメスの体重が重いですが、良い材料ととらえる事にしています。

有名ブリーダーさんのような大当たりラインは出ませんが、
2本目交換時の最大体重は昨年より良かったので、正直ちょっと安心しました。





C4ライン ♂82.1(A9-10)×♀52.2(13SG28-5)


C6ライン ♂82.1(A9-10 )×♀52.5(A4-1)


今回ちょっと驚いたのは、500ccボトルに初令初期で投入した幼虫が、2ヶ月と一週で何と34.4g
にもなっていた事です。
他にも31.7gってのもいました。

さすがに、これらの大型幼虫になると500ccではきつそうで、ボトル表面の薄い菌糸皮をめくると
いきなり居食い部屋で、中央にドカンと幼虫が居座っており、幼虫だけでボトル容量半分くらいは
占めてるんじゃないかと感じるくらいです。
そんな様子ですから、当然大きく感じ、40g行ったんじゃないかと少し期待してしまいました(笑

500ccは昨年から一部使用していますが、単にうちのボトル事情からで、交換回数も増えますし、
あまりお勧めはしません。

成長についてはあまり違いを感じていませんが、オスの場合、今回のように長く引っ張るのは良くない
と思います。
もう少し早めに交換してやるべきでした。


その他では、まだ体重は乗っていませんが、8月投入したラインは結構頭が大きく、若かったので、
後半組も3本目に期待しています。





又、今期は1本目で★になった個体は少なかったのですが、交換時脱腸で★になってしまった個体が
結構ありました。
しかも大きな幼虫で・・・・

原因がわからないのもありますが、多くは頭幅を測る際などに糞が出るタイミングでお腹の辺りを
圧迫したのではと推測しています。
後半は気を付けて交換し、脱腸はなくなりましたので・・・・・

頭幅を計測される方は、ご注意ください。



管理表は作成したものからアップしますので、うちから送った虫をお持ちの方々は来期の参考に
していただければと思います。


廃菌糸から採ったヒラタケ いつも家族に好評です!


2014年9月14日日曜日

樹液の様子と羽化固体紹介

めっきり涼しくなりましたが、今期初めて樹液を見に行ってきました。

仕事とブリードに追われ、なかなか行けませんでしたので、やっと行けたって感じです。



山も静かな感じでしたが、まだ樹液の良い香りが漂っており、心躍る感じがしますね。

短時間だったので、あまり奥には入らず道から近い場所ばかりですけど・・・


いつも覗く良いめくれの木

小さなコクワと蜂くらいで、やはり寂しいです・・・・・




こちらは虫の多い場所にある大きな樹液木

蜂のそばにクワガタ居ましたが・・・・









これもコクワでした・・・

結局1時間程度の散策は、ヒラタもオオも見つける事ができず終了しました。
でも、小さい頃から里山で遊んで育ったオヤジには、とても癒やされた時間となりました。





採集は寂しい結果なので、香川産の羽化個体をご紹介します。


こちらは以前も記事にしましたが、3月に息子と採集した20gの3令大型幼虫を
7月に羽化させた個体です。

今期香川産で最も気に入っている個体になります。

美肌で、アゴはやや直線的で太く、バランスが良く、体長も70.3mmと
何とか70mm台にとどまってくれました。

ワイルド羽化のF0としてはかなり大型といえます。

性格もかなり攻撃的で、ヒラタクワガタのように威嚇し、機敏な動きを見せてくれます。


この頃実感しますが、ワイルドからのF0でアゴの立派な個体は、
本当に性格が荒いのが多いです!

逆にF0でもアゴが短いのはそうでもなく、ブリード個体と変わらないように感じます。

こちらは6月に我が家に来た愛犬、“はるちゃん”



ちょうどこの個体撮影時様子を見に来たのですが、
この乱暴者に挟まれ大変な目に遭います・・・・ハハハ ごめんな。



その他では、F1個体になりますが綾川町産の74.3mm


こちらは記念すべき材割りで初めて採集したペアからの個体で、
アゴはやや直線的で短めでしょうか・・・

オス親とは少し異なってややアンバランスな印象です。



続いて丸亀市綾歌町産のラインから73.0mm


こちらのオス親は、樹液採集で採ったワイルド55mmでアゴが細長い個体でした。
メス親は、材割りから成虫で採取した38mmです。

このラインは香川産の中で最も体重が乗ったラインになりましたが、
太った幼虫からの羽化個体からは、気に入った個体が出ませんでした。

累代が浅いせいか、同じ兄弟でも形状にバラツキが大きいですね。

この個体だけはアゴが細長く、他の兄弟とは異色の形状をしていました。

オス親の遺伝子がアゴの形状に出たんでしょうかね・・・・??




今期初めてF1を複数ライン羽化させてみて改めて感じた事は、
ワイルドをいきなり高栄養の餌で太らせても、頭部が小さく胴体がでかい
アンバランスな個体になりがちな事です。

総じて頭部は60mm台なのに胴体は70mm台で、全長73~4mmみたいな・・・・

ここから数少ないバランスの良い個体を選抜して、形状良く安定させながら
血統を仕上げていくのはなかなか大変そうだなと感じました。


今の人気血統なんかは、そう思うとかなり完成に近いです。
あの大きさで抜群のプロポーションですから・・・・

いや完成どころか、もっともっと大きくバランスの良い血統に改良されていくんでしょう。
今でも、ものすごい数のブリーダーが、早期羽化も併用して、
より早いサイクルで選抜(品種改良?)していますので・・・・

さて、一体どこまで行くのでしょうか????


2014年9月1日月曜日

ちょとかわいそうな個体

能勢YG血統の個体で、ちょっとかわいそうな個体をご紹介します。

この個体は8月上旬羽化で約3週間経過しています。


そう、頭部が折れ曲がっているんです・・・・



A2ラインの3番個体ですが、3本目交換時体重35.5gとまずまずだった個体です。

その後、例に漏れず劣化暴れで 4/12に4本目へ交換。 体重31.7g

6/24  もう羽化したのかと思い掘ったところ、蛹室作成をほぼ終え、前蛹手前の 32.4g

5本目はボトルを用意してませんでしたので、初令用の800ccボトルへ投入しました。

投入してすぐに又蛹室を作成しましたが、ボトルが小さかったためか、体力が残っていなかったのか・・・・
残念ながら蛹室が小すぎたようです。

そのため、羽化時に頭を起こす事ができなかったのでしょう。
私が気がついたらもう数日経過していたようで、頭を下げたまま茶色く固まっていました・・・・

時間が経つと頭が起きてくるかと観察していますが、だらっとしたまま正常に戻る事はありません。
どうも首の筋肉(筋?)は機能していないみたいです。
今は元気ですが、餌は食べられるのでしょうか??

5本目はボトルに入れずに人工蛹室で良かったのかも知れません。
ちょっとかわいそうな事をしてしまいました。

左:86.0mm               右:今回の個体(A2ライン)

サイズも現時点で頭幅30.0mm、前胸幅32.0mmと、87.3mmBより立派なサイズです。
86mmと並べてみても各パーツはこちらの方が大きく、上手に管理していればサイズはかなり
出ていたに違いありません。



このラインは雑な管理で残念な結果になった個体が多かったので、反省しています・・・。






あと、自己採集からの初めてのブリードである香川産の羽化報告ですが・・・・

こちらも能勢と同じく菌糸劣化により、残念ながら芳しくなかったです。

サイズも小さいですが、形も良いのが出ていません・・・・

丸亀ラインで最大体重27.5gを記録した期待の♂も先日羽化しましたが、
ボトル越しに見ても平凡な大きさで、ディンプルも目立つようです。

ちょっと累代に躊躇しております。
香川産は14年ブリード分にきれいな個体を期待しようかな・・・?





さて、9月に入り仕事もやっと落ち着きを見せてきましたので、
何とか13年ブリード管理表を更新してみました。
成虫少しオークションに出していますが、まだ余虫がありますので、
もし興味のある方がいらっしゃいましたら、メールフォームでご連絡頂ければと思います。


お盆も休みがほとんどとれなかったのですが、
今度の週末は約2ヶ月ぶりに土日連休もらえそうです!

菌糸詰めが順調に終われば、かなり遅いですがシーズン初の樹液採集に行ければ・・・
なんて考えてます。

2014年8月5日火曜日

ドキドキのオオクワ掘り出し&ゲンゴロウ着弾

2週間程前になりますが、一番期待しているボトルの掘り出しを行いました。

A9ラインで最大39gから、例のごとく暴れで33.2g ・・・

しかし挽回を期待していつもの900ccのG-potでなく、奮発して1400ccに入れた個体です。


外からは全く見えませんが、2週間ほど前に羽化したらしい事は把握しており、
中で生存している事も音で分かっています。

このラインは先に良型が出ており、完品羽化なら自己ギネス更新間違いないと確信していましたので、
家族を集めリビングで公開ホリホリすることにしました。

妻と娘は何でその個体が大きいと分かるのか不思議がっていましたが、面倒なので
説明はそこそこにし、早速表面から慎重にめくって行きます。




菌糸の状態は良さそうで、期待度はぐんぐん上昇していきます・・・・


少しずつ掘るのを楽しんでいましたが、
家族から“早く”とせかされ、蛹室頂部付近に小さな穴を空けました!


緊張の一瞬です・・・・




照明の光が届く角度にして覗くと・・・・







ディンプルの少ないきれいな頭部が見えました!



息子 “でか!”






んー、いい感じです!







肝心の羽が見えないので、更に穴を広げてみると・・・・・・

























ガーン!
・・・・・・・あれ?


開いています・・・・


内心は完品羽化の確率は大変高いと思っていただけに大ショックです・・トホホ
取り出して測定すると87mmは超えそうな個体でした。







・・・ごめんなさい。引っ張って羽パカ写真って最低ですね(笑

1ヶ月以上経った現在も元気で、87.3~4mmといったところでしょうか・・・
この状態で交尾出来るか分かりませんが、来年まで健在なら使用してみたいと思います。


でも、このライン2番目に大きかった幼虫はきれいに羽化してくれましたよ。







最大体重37g    その後暴れ交換31.7g    7/8羽化です。

顎開き最大値で86.0mmと見事に菌糸劣化、体重減を挽回してくれました!

ディンプルの無い美肌個体で、尻が薄く納まりも早かったので、余裕が感じられます。

オス親にそっくりです。


このライン、メスもかなりひどい状況を放置したにもかかわらず、なかなかの
アベレージでしたので実力はかなり高いとみて期待しています。

ちなみに種親♀はanchorageakが作出された86.8mmの親♀と同腹で、
anchorageak様825490ラインの個体です。

825490ライン自体866が出ていますが、種親としても大活躍しているようですね。




他では、

A1ラインは個体差が激しいのですが、少し羽パカの85mmが出ました。
この個体はアゴが長いので種親候補にしています。

A2ラインはB品86mmUPが居ましたが、すでに★になりました。
羽の外側が膨らんだようなB品でしたが、先天的なものか、蛹室の環境によるものか興味があります。

A3,A4ラインは最終計測終わっていませんが、最大で83~84くらいに留まりそうです。
但し形状は美肌で幅もあり、かっこいい個体が多いですね。

A6ラインはA9に次いで良さそうですが、今のところ85UPは出ていません。
期待の1頭がまだ羽化していませんので、こちらも大いに期待しています。

他のラインは暴れたあとの交換をあまり行っていなかったため、さほどサイズは伸びていませんが、
A10ラインは案外素質があるような気がしました。


以上が概要ですが、全体的には管理失敗で幼虫体重の割には残念な結果と言わざるを得ません。
A1、A2、A6ラインなど先輩ブリーダーの元に飛んでいった個体は、うちより遙かに凄いアベレージで
羽化させてくださった様なので尚更そう思います・・・・・。

来期は失敗せぬよう管理したいと思います。





さて、もう一つの表題ですが、
時々記事にしてますゲンゴロウくんです!

何度も探しに行ってダメだったあこがれの虫を、ついに今日見る事が出来ました!
本当は採集に行って見てみたかったのですが、私には無理だと悟りましたので・・・

この個体は友人のえんぱるさんブリード品を送っていただきました。
えんぱるさん、この度はどうもありがとうございました。

驚きの4頭入りでした!


それにしても予想よりでかい事!

息子もびっくりです!

妻はゴキブリみたいって言ってますが、明らかにゴキブリよりでかいです(笑


オオクワよりも幅広なので体長の割に大きく感じますね。

目がかわいく、愛嬌もあります。




クロゲンのように放置せず、大事に育ててみたいと思います。

2014年7月18日金曜日

羽化状況

相変わらず仕事は忙しいですが、幼虫投入&掘り出しもやっと峠を越えつつあります。

現在羽化の方はオスもほとんど終わりましたが、わずかに残っている暴れ交換組大型幼虫の
羽化ラッシュを迎えています。
(大型幼虫と言っても暴れて小さくなっていましたが・・・)

既に報告の通り、今期は菌糸の管理ミスから酷く劣化させてしまい、残念ながら体重の割には小さな
成虫になっています。

羽化管理は狙った訳ではありませんが大きく4通りに分かれましたので、
それぞれの傾向についてご報告いたします。



まずは暴れ無しで3本目で羽化したグループ

これはもちろん理想的で好結果につながりますが、うちではメス入れても10頭足らず・・・・
オスも早くスイッチが入った小さい幼虫が多い中、A9ラインの33.5g幼虫が84.2mmで
羽化してくれました!



次は暴れ放置したグループ

これは劣化が酷い場合は最悪の結果となります。

状態が悪すぎると蛹室を作る事が出来ず、蓋のうらに上がってきて蛹化する個体が多く、
この場合多くは不全になりました。
蛹化して人工蛹室に移しても床がデコボコだったためか、蛹の状態で背中がデコボコになっており、
不全になる例が多かったです。
もちろん無事羽化できた個体も、尻が小さく収まりの早い個体が多く、当然長さも出ていません・・・・・

極端な例では、
35.5gあったオスを79.8mm羽化、
17.5gあったメスを48.5mm羽化なんてのもいます。
我ながら逆に凄いと思ってしまいます(笑

やはり余裕があれば交換してやるのが良いですねー
不全個体ばかりでかわいそうでした。
でも、このグループの完品オスは相対的に頭部が大きくなるので、形はかっこいいのが多いですよ(笑



次は暴れ交換後即蛹化したグループ

これは棚の手前に置いてあったボトルで、見かねて交換した個体です。
同じ棚に戻したので、即蛹化しました。
この場合、交換ボトルは菌糸にしてもマットにしても大きさはあまり変わらない印象で、
交換時の体重なりの大きさで羽化している感じでした。
35gオーバーでも交換時30gだったら81mmとか・・・・
最大体重が重くてもあまり関係ない様ですね。



最後は暴れ交換後温度を下げ、羽化を遅らせたグループ

暴れ交換後、床下や玄関に移動しますと、即蛹化せず1ヶ月くらいして蛹室作成に入りました。
セミ化リスクもあるかなと思いましたが、今のところセミはいないようです。

このグループが今羽化ラッシュを迎えていますが、こちらは即蛹化させるよりはマシの様ですね。
しかもこの場合、マットより菌糸の方が有利で菌糸組はお腹が大きく体重を戻しているように思われます。
こちらからは85mmは超えそうな個体が1頭羽化してくれました!
固まれば撮影したいと思います。

暴れても諦めず管理すれば、少しは挽回できるかも知れません。
残り3頭ほど菌糸ビン投入個体がいますので期待しておきます。



こうなると多くをマットに入れてしまったのが悔やまれますね・・・・
来期はこの経験を生かしたいと思います。

・・・というか、まずは菌糸を劣化させない事ですね (笑




香川産では丸亀産の体重が乗っていたのですが、こちらも暴れで大きくならず・・・
しかも形もイマイチでした。
自己採集累代は今期ブリード分をベースにしたいと思います。



ワイルド幼虫は相変わらずきれいな個体が出てきました!
こちらで採集記事をアップした個体では、まずこちら↓


3/9にS氏と出掛け、ボロい倒木から出た3令9.2g
ピッカピッカで顎の曲線がきれいですねー
サイズは61.5mmとかわいいサイズです。






こちらは3/16息子と採集した20.1gの巨大幼虫!
能勢と同じく暴れ放置なのでサイズは70mm届きそうにありません・・・・



























最後に前回ご紹介しましたカブト君、残念ながら不全でした・・・トホホ
やはり太りすぎたようですね(笑








2014年5月20日火曜日

西赤石山のアケボノツツジ

今年はゴールデンウィークもあまり休みが取れず、2014年度のブリードは出遅れ気味になっています。
現在ペアリングがやっと半分終わったでしょうか・・・
産卵セットには随時投入中ですが、早期羽化個体が多いので、成熟が進んでいるかちょっと不安ですね。
昨年も何頭か未成熟っぽかったのが居ましたので・・・・

2013年度の幼虫はメスの羽化が最盛期を迎えており、オスもそろそろといった状況です。
前回報告の通り、9割以上暴れたので期待していませんが・・・・

結局35g以上で素直に蛹化したのは24分の1、A9ライン35gの個体のみのようです。
A6 ライン37gもまだ暴れてませんが、どうもセミ?? かも知れません・・・



そんな中、香川産カブトだけは順調に大きくなっていました!



これはもう”目標85mmオーバー!”とでも掲げましょうかねえ?
ちょっと期待してしまいます。
この調子だと体長はオオクワよりカブトの方が大きく羽化するかな??なんて(笑




あと、菌糸詰めは月末からの予定ですので、海に行ったり、山に行ったりしてます。



こちらは”亀の手” 
塩水でサッと茹でて、ウロコが付いてるように見える”くき”のようなところを食べます。
基本、貝の味なんですが、エビの風味もあり、ビールのつまみに最高です。
こんなに長いのは良いポイントでないと難しいですが、どこにでもいる貝(?)なので、
海が近い方は、チャレンジしてみてください。



さて、クワガタの話題ではありませんが、表題の西赤石山。
中四国随一のアケボノツツジ群生が見られる山として人気があります。
以前から気になっていたので、土曜日、天候も良さそうなのでチャレンジしてみました。
もう花のピークは過ぎていたようですが、今年は花付きが良いとの事で、
それでもなかなかきれいでしたので、ご紹介したいと思います。

愛媛県の新居浜市、別子銅山の史跡が残る東平(とうなる)から入り、標高差約900mの山登りでした。
因みに、ここ東平は“東洋のマチュピチュ”と呼ばれ、銅山の構造物が数多く残っています。



肝心の花の方ですが、山頂付近は辛うじて残っているようで、
駐車場から望遠で狙うと山はピンクに染まっていました!

ピンクに染まる西赤石山(標高1626m)



変電所跡の建物
変電所跡の建物を通過して登山道に入りましたが、道は大変良く整備されており、
初心者でも全く心配要らないようです。

途中、社宅跡や鉄道跡なども見る事ができ、飽きる事がありません。



 
 
 

途中銅山越えの峠から見た西赤石山!
斜光を受けピンクが際立っています。

これを見たら興奮してついつい早足になってしまいました(笑






頂上ではありません。頂上手前のピーク付近の花 これでも十分きれいです!



穏やかな雰囲気の西赤石山とは対照的に、険しい岩峰の東赤石山方面が見えました。
時間がないので、こちらは眺めるだけにしました。
写真は撮りませんでしたが、遠くには未だ残雪をまとった石鎚山も確認できました。
 
対面の山にもちらほらツツジが見えます。






見事なピンクの斜面が林間から望めました!
 
 
 
 
 
さて、いよいよクライマックスのカブト岩付近からの景色です。
 
山頂直下のカブト岩付近から望む標高1626mの西赤石山
思わず声が出そうなくらい素晴らしかったです。
 
ことらも素晴らしいピンクの斜面
 
 
 
 
 
これがアケボノツツジの花です。



関東にいる頃は、穂高の涸沢へ毎年紅葉を見に行っていましたが、
それに負けないくらいきれいな景色でした。

簡単にアプローチできるので来年以降もチャレンジしてみたいと思います。

とはいえ、運動不足の体にいきなり標高差900mはきつかったですが・・・
年のせいか下りは膝が悲鳴を上げていました(笑




(おまけ)
下山途中、ヤマカガシだと思いますが、獲物を飲み込んでツチノコのように太くなったヘビ君がいましたよ。