2013年10月14日月曜日

我が家のゲンゴロウ探し 最終回

おとといの土曜日にやっとオオクワ幼虫の餌交換を終えました。
http://kodomooyaji.blogspot.jp/p/2013_2.html

能勢は前回記事の通りですが、香川産は、丸亀のラインが良さそうでした。
このラインは♂♀共成虫で採集した個体です。
オスは、体長55mmしかないのに大歯だったので、てっきり“小型血統”だと思っていましたが、
意外と体重乗ってきています。

ほんと、分からないものですねー
オス最大で25g、頭幅12.0mmと、WF1としては立派な方だと思います。
一方、綾川産2ラインは平凡なサイズでした・・・・

しかし、どちらもワイルドに近いので、どのような形状で羽化するのか非常に興味深いです。




さて、我が家恒例となった“秋のゲンゴロウ採集”ですが、やっと昨日行ってきました!

本当は、もっと暖かい9月に行きたかったのですが、息子の部活、私の仕事、天候と
3つのスケジュールがうまく合わず、こんなに遅くなってしまいました。



今回の作戦は、田んぼの水が無くなり、池に帰った腹ぺこのゲンちゃんを、
臭いのきつい“オキアミ”で誘う!
トラップで一網打尽?!作戦です。

場所は、もちろん!
そう、春に地元のおばちゃんの証言で生息が判明したエリアです!
更に、トラップの待ち時間は新規エリアでガサも試します。

そのために道具も新調しました!

網は2500円の“高級いけす用網”を1本、
トラップは実績のある“お魚キラー”を3個追加です。

どうですか!? 

何だか絶対採れそうな気がしてきませんか?

生息が確認された場所に、十分な装備で挑む・・・

こんなに準備万端のチャレンジは、かつてありません!

ただ、唯一気がかりなのは、
そう、 “気温”です・・・・

数日前までは暑くて良かったんですが、この日の朝の寒いこと・・・・
標高の高い場所なので、水温も下がり、餌を探してくれるか懸念されます・・・・。
日中水温が上がり活性してくれる事を期待しましょう・・・・・






さあ、いよいよ10月13日 日曜日

朝7時過ぎに息子と出発し、ポイントへ向かいます。
この夏の豪雨の影響で通行止めが多く、迂回したため予定より遅れて到着しました。

ぐずぐずしてられません。急いであのおばちゃんの家周辺の池に、トラップ投入開始です!




まずは、メダカの多い“メダカ池”

試しにガサすると、クロゲンなんかは入ります。
“よし!”
餌のオキアミと煮干しを入れ、ペットボトルトラップ投入完了!





次に最も期待している“奥の池”

途中林道に倒木が有り、オデッセイでは進めません・・・



諦めるか迷いましたが、せっかく遠征してきたので、途中から徒歩でアプローチし、

こちらも何とか“お魚キラートラップ”投入!


水草が多いですが、水深もそこそこ、水生昆虫は多い池、一番期待の池です!



徒歩ですと、廻りの様子も細かく観察でき、案外飽きませんね。
こんな樹液木もありました。



クワガタも沢山居そうなポイントでした。


その後、お話好きのおじいさんの池、
    ミズカマキリの池 にも投入し、

お昼にします。








午後は大きく場所を変更し、隣の県へ、

いくつか廻ったあと、高台のこんな池に到着しました。


水深がありそうで割と大きめの池です。

大体、こんな場所はあんまり生き物多くないのですが、
ガサするとクロゲン、ガムシ、イモリ、ミズカマキリと、すぐに一通りの“レギュラーメンバー”に
出会う事ができました。

“おおー!案外良いかも!”

確か、テレビで見たゲンゴロウの生息池もこんな感じでしたので、一気に期待が膨らみました。

ただ、広くて深いので、攻略はトラップしか考えられません。
あまり放置時間が取れないし、日陰なので微妙ですが、一応“お魚キラー”を投入しておきました。



その後、しばらく周辺の池を探ります・・・

小さな水たまり・・・ こんなところにもクロゲンは見えましたが・・・
 
 
 

良さそうですが、藻が無く水が濁っています。
そう、鯉の池です・・・・
 
 
  ここは、全くかすりもしませんでした・・・・

 
1時間くらい潰したでしょうか・・・・・
帰りの時間も迫ってきたので、そろそろトラップ回収です。

まずはさっきの深い池。
あまり時間をおいてませんので、どうでしょう・・・???








・・・・・んん?












あらら、やはりイモくんのみ・・・・


イモリ触ると“冷たい!”

やはり水温低すぎでしょうか・・・???

ガサではクロゲンも多かったようですが、入っていません。

イモリは水温低くてもまだ大丈夫のようですね。




今度は、最初のポイントに戻り"おじいちゃんの池。”

・・・・こちらは残念

空振りです・・トホホ




次  “ミズカマキリ池”

息子がたぐり寄せてますが、何か入っている様子です・・・・

息子 “なんか重い”

遠目にうごめいてる様子が分かります。


私  “ええ? 何だろ・・・”

   “おたまじゃくしか??”



上げると・・・・















なんやー!!

なぜか1頭だけガムシが入っています(笑

肉食でしたかね???

ああ、でも家で魚の餌食べてたのを見た事あるので、雑食性なのかも・・・

イモ君のかたまり・・・・





次は、おばちゃんの家に最も近い“メダカ池”
近づくと、ペットボトルの中に黒っぽいものが動いているのが確認できました!

おお!?


















ちょっと期待しましたが・・・・




さすが、メダカ池、しっかりメダカ入っています(笑

ここは日当たり良いためか、何とかクロゲンも入っていましたが、本命は入らないですね・・・。

でも、この日初めてトラップにゲンゴロウの仲間が入っていたので、少し元気が出て来ました!





残るは、最も期待している“奥の池”!!

ワクワクしながら徒歩で向かいます。

ここは以前、田んぼの真ん中くらいのところにナミゲンらしい個体を見た場所で、
生息しているとしたら、この池に違いないと前から目を付けていました。

到着すると、トラップは良い状態に見えます。



ゆっくり寄せると・・・・

控えめながら、何か黒っぽい獲物が入っているようです!

“んん? ここで来たら、ほんとドラマやなあ・・・”

頭をよぎります・・・







果たして、中は・・・・









ジャーン!

















んー、残念!

・・・・・完敗です・・。





このエリア4回通いましたが、もう打つ手が無くなりました。

少しひっかっかるのが水温ですが・・・

でも、これだけ振られると、もう居ないと諦めざるを得ません・・・

息子も “ゲンゴロウは採れる気がしなくなった” と・・・

私も同感です。




恐らくこれで我が家のゲンゴロウ探しも終わりだと思います。

今年の夏クロゲンの幼虫を飼育して、★にしてしまい、難しさを痛感しました。

下手くそに、ナミゲンのブリードは無理だと、神様が許してくれなかったのでしょう。
確かに、少し自信無くなりましたので、丁度良かったかも知れませんね。

 
帰りの瀬戸大橋で・・・    夕日はもう沈んでました。





最後に、なぜかゲンゴロウ記事の時はアクセスも多く、応援メールも戴くのですが、

この場を借りて・・・・・

“応援して下さった方々、ごめんなさい。”

もう力尽きた感じです・・・・トホホ
                         おわり




9 件のコメント:

  1. ju_tsuさん、こんばんは!
    ゲンゴロウ採集記、ワクワクしながら読みました!

    生息数、オオクワガタよりいなくなってしまったのでしょうか。
    捕獲に至らず無念でしたね。

    丸亀ラインの25gは大きいですね!!
    羽化記事と共に、ju_tsuさんの
    カリスマ本命採集記を楽しみにしてます♫

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  2. セーケンさん
    コメントありがとうございます!

    ゲンゴロウは相当手強いです。
    生息数はエリアが極端に限られるため、オオクワより確実に少ないと思います。
    生息確認地域でも、なかなか見る事ができないようですね。
    又、気が変わったらチャレンジするかも知れませんが、今は採れる気がしません・・・

    丸亀ライン頑張ってるでしょう?!
    メスも大きいので、オスはまだ体重伸ばしてくる筈です。
    形も良ければ最高ですが・・・
    羽化が楽しみです。

    オオクワ採集は、vivids AMGの採集記事で行った気持ちになり、
    それで満足しちゃってます(笑
    今期のんびりやろうと思ってますので、期待しないで下さいね(笑

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  3. こんにちは。

    残念な結果ですね。
    時期的に少し遅かったんでしょか?

    また来年気が向いたらチャレンジしてください。
    あくまで、レジャー気分が良いと思います。

    それにしても、イモリすごいですね。
    ビックリです。

    ちなみに、ヤゴはいましたか?
    わたしが、勝手に思うに、クロゲンやタイコウチ以下、普通種がいっぱいいても、そんなにいると感じませんが、ヤゴがいっぱいいるところは熱いと思っています。
    ナミゲンの3齢はクロゲンの比ではないので、いっぱい餌が必要なんだと思います。

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  4. えんぱるさん
    こんばんは。

    そう、がっかりでした・・・・
    ヤゴは注目していませんでしたが、どの池もそれなりに居たと思います。
    やはりこの地区、居るとしても極端に少ないと思わざるを得ません。
    もし来年他のポイントでその気になればチャレンジしてみます。

    イモリは驚きましたね。
    オキアミの餌は、家に居るイモリには不評だったので、
    そんなに入らないだろうと思っていたんですけどね・・・
    冷たくても活発で驚きました!

    水中生物は当分飼育簡単なイモリのみにしておきます(笑

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  5. 初めまして
    うちのあたりはうじゃうじゃいたタガメが10年ほど前に絶滅しましたね。
    農薬のせいでしょうか?

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  6. 匿名さん
    こんばんは。
    コメントありがとうございます。
    そうですか。10年前に絶滅とは案外最近なんですね。
    近頃は低農薬化が進んで横ばい状態かと思っていました。
    タガメやゲンゴロウは本当にデリケートなバランスの上で生息している生物なんですね。
    情報ありがとうございました!

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  7. たぶん、ネオニコチノイド系農薬を使い始めた年に一気に絶滅しました。たった1年で。まあ、見事な物です。
    カメムシ対策の農薬ですからすさまじい威力ですね。コイムシもミズカマキリも見なくなりました。
    ホタルも激減しています。
    【斑点米とネオニコチノイド系農薬大量散布の問題】
    稲に寄生する害虫、カメムシ。稲のモミの中に口を差し込みデンプンを吸います。
    吸われた後の米粒には黒い斑点が残ります。これが、斑点米です。
    この斑点米が少しでも混ざると(1000粒に2粒あると、価格が60kgあたり600円から1000円低下するとされる)、農産物規格検査で等級が下げられ、農家の収入減につながります。そのためカメムシ防除のため、農薬を散布することになります。
    カメムシ防除のための農薬、クロチアニジン(ダントツ)によるミツバチの大量死が報告されています。
    農産物検査規定がカメムシ防除のための農薬大量散布につながっているとして、検査制度の見直しを求める声が、生産者から強く出されています。

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  8. この農薬は日本で規制されていないのでまだ使用されていないであろう茨城や栃木で使用されるとタガメは絶滅するかもしれません。タガメはレッドデータブックに載ってましたが10年前まではうじゃうじゃいました。まあ、いいカメムシと悪いカメムシを区別して退治できる農薬なんて無理ですし仕方ないのですかね。

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  9. 匿名さん
    こんばんは。
    かなり詳しく解説していただき、勉強になりました。
    ネオニコチノイド系農薬はカメムシには抜群に効果があるんですね。
    農家の人にとっては大変ありがたいものなのでしょうから、難しい問題ですね・・・

    素人考えではカメムシやミツバチにそんなに強力に作用するのであれば、
    人間にもちょっとは影響がありそうで怖い気もします。

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