2007年7月31日火曜日

高知遠征 魚捕り

20年前高知の南西部でシュノーケリング中見たでっかいハマフエ。
魚突き始めて、もう一度行ってみたいと思い続けていたその場所へ27日土曜日
ついに行ってきた!

波も無く絶好のコンディションかと思っていたが、朝、海に入ると大潮の干潮だからか、
意外にもかなりの濁りで、魚が全く見えない。
空潜りで目を凝らすとかすかにグレの白い尾びれが確認できる程度だ。

テレビ番組じゃないけど、突いた魚を食料にしようと考えていたので、
このままじゃ食料確保できないかも?・・・・
とちょっと焦ってきた。

“よし、贅沢言わず、食べられそうな獲物は確保だ”

しばらくして、水中の濁りの中から現れた初めての獲物はイシダイ。
こっちに興味を持った様で、逃げる様子は無かったので難なくゲット。
ちょっと小さいが、煮付けに丁度サイズだ。

その後しばらく、クラゲと濁りに悩まされ、いい獲物が現れないのでコロダイ1匹だけ突いて引き返していると、途中から段々透明度が上がってきた。
魚も良く見えだした。アオブダイ、イサギ、グレの大群の中にイシダイ2・3匹・・
意外と少ないなと考えながらも、欲張ってその中で一番大きなイシダイを今度は穴に追い詰めて
ゲットできた。

十分過ぎるほどおかず確保できたので、憧れの大型ハマフエには会えなかったものの、
1本目はここで諦めて、陸にあがることにした。

今回水温もあまり高くなく、濁りとクラゲでまるで瀬戸内の海みたいで驚いたと同時に水中景観の
写真も撮りたいと思っていただけに少しガッカリ・・・泣
黒潮の流れが少し変わったのかな?・・・

本命の大型ハマフエは夕方の日没前に一発逆転の期待を掛けるとし、
午後は透明度と変わった獲物を求め港のテトラの外を攻めてみようか!? 等と考えながら、
ベースキャンプでしばし休憩することにした。

午前の久々の本格的潜りで、ふくらはぎに力が入らなかったが、
せっかくの遠征だし、きれいな海に会いたくなり午後は港へ潜りに向かった。

のんびり防波堤を散歩し釣り人もいないので適当なテトラからエントリーすると、
ラッキーな事に さっきより透明度が上がっているではないか!
食用になる魚は少ないが、
カラフルな熱帯魚たちを見てるだけで気分がいい。
そう、何だか自分が宙に浮いてる感じで・・

何回かアジの群れが横切って行くのを見てるうちに、
干物用のお土産に突いてみようかなと欲が出てしまい、
近くに来たアジに発射! “スパッ”見事命中!
小さい頃に実家の方で“エバ”と呼んでたやつだ!
しばらくして又アジが現れたのでもう1匹追加。
それを取り込んでいると、今度はカマスの群れが現れた。

んん? これも干物になるぞ?!
今日一度も狙いを外してないので調子こいて、
カマスにも発射!“シュッ”
当たると思ってなかったが、これまた細い胴体のど真ん中に命中!

こりゃ魚突き名人になったぞ!

一人水中でいい気になり興奮してしまった・・・・  
が、しかし、その後何度か現れたアジ・カマスに発射するも、

外しまくり・・・ トホホ

野球のバッティングみたいで、
一度外すと考えすぎてタイミングがズレたり、
固くなってしまいうまく当たらない。

スランプに突入したみたいだ・・

こうなったら早めに切り上げ、夕まずめに備えようと帰ろうとした時 、
いつもの青ブダイの集団の中に一際大きく長いのが居るなあ・・・と。
でも水面から眺めていると顔がやけにスマートで泳ぎも違う、んん?大きなコロダイか?

・・いや! 巨大なハマフエ(タマメ)や!!

一気に緊張し、息を整え、シュノーケルのブクブク音を消して
ゆっくり潜行する。

さすがに警戒心が強いと言われるだけあり、
1息目では寄らなかった。

浮上し息を整える。

まだ水面から確認できるので、やや遠目から潜行し
今度はゆっくり接近を試みる。

驚いた素振りは見せないが、視界の端に人間の姿をとらえ、
それとなく意識しながら 泳いでいるようだ。

やっぱり寄れない・・・・・・・
そのうち深場へ消えていく巨大な魚体を眺めるしかなかった・・・・

釣り人の間では、神経質な魚で有名らしく、
“ウキは赤じゃ絶対ダメで白”とか、
フランスパンで釣るとか
他の魚では聞いたことがない話を聞く
加えて、さっきの巨体と難易度!!
益々燃えてくるではないか!

ハマフエちゃん!!!



夕まずめは午前の場所にするか、港のテトラにするか 非常に迷ったが、
やっぱり20年前のシーンが焼き付いている午前のポイント、
そこに賭けてみることにした。

昔のイメージってやっぱり強烈だ!
ビデオを見てるように蘇ってくる・・

1日3本潜るのは初めての経験なので、ややゆっくり休み、 万を侍して
18時30分よりビーチエントリーする。

んん? 透明度は回復してるぞ!
潮も満ち込みで絶好のシチュエーションだ!!
足の疲労がちょっと気になるが・・・・・

早速エントリー直後の浅瀬にコロダイとハマフエが・・
型は50~55cm位か?
さすがに夕方は魚影が濃いぞ! よし!!
簡単に射程に入るが、小さい!!
今回はこいつら相手にしてられない。
スルーして20年前目撃したポイントへ移動する。

しかし、そこは昼間とあまり変わらず、グレの群れにイシダイがちらほら・・・・
残念ながら、ハマフエの姿は無かった。

少し待ってみたが、状況変わらず、そこで少し先まで
探索する事にした。
その先は海底にあまり変化が無く、
陸から続く崖の岩盤が急激に落ち込むだけで、
えさや隠れ家もなく、昼間もあまり魚がいる場所ではなかった。
相変わらずそこにはアオブダイもいない。
しばらく進み、もう日没近くなり引き返そうかな・・と考えていたところ、
かすかに水面から確認できる深さに白っぽい魚の影が見えた。

他に全く魚がいないが、大きなのが単独で悠々と泳いでいる。
たいがいアオブダイの仲間だろうと思ったが、あまりにも魚が少ないので、
ちょっと確かめようと潜ってみた。

んん? 意外とでかいぞ!
いや、すごくでかい・・・・

おお!!
ハマフエじゃ!! 
しかもさっきのより巨大だっっ!!


期待してなかっただけにたまげた!
少し深いので、浮上すると見失うと思い、
そのまま背後から追跡する。
ゆっくり、慎重に・・・・

奴ら魚眼レンズを両目に装備してるので、
慎重に完全に目が見えない時に
背後からフィンキックし距離を詰める。
後ろからでも、左右に体を振るので、
目が見えないタイミングは一瞬で神経を使う・・・・・・

段々息がきつくなってきたが、何とか射程内まで近づき、
ロックオン!
真後ろなので、厳しいが、少し斜めに体を振った瞬間に右手を放す!
“シュッ”
胴体やや尾びれ寄りの中央斜め後ろからヒット!!

ビクビクビク・・・確かな手ごたえ!
ついにやったぞー!!

水中で歓喜に浸ってたら、
ぐぐぐぐっー
今まで体験したことのない強烈な引き!
慌ててフィンキックするも疲労がたまってるせいか、
どんどん引っ張られていくではないか!

急激に落ち込む深場に更に10mくらい引かれただろうか?
もうそんなに息の余力を残してないので、途中で断念し、
銛を放した。
銛とフロートをつなぐロープを掴み様子を見ると
魚は深場の根に入った様子。
とりあえず一旦浮上すると、銛に付けたフロートは水中に沈んでいる。
20mロープを巻いてるので、魚は恐らく-26mから-28m付近の根に
逃げ込んでいるようだ!

水面で呼吸を整え再度潜行し海底を目指すも
あまりに深すぎるので、
途中ロープを再び引き上げようと力を込めると、
ゴムのテンションを感じた後スッっと軽くなった。

ああ、痛恨のバラシだ!
引き上げると、銛先まで付いている。
斜め後ろから発射したため、貫通せず、身切れしたのか・・?
悔しいが、これでタイムアウト!!
日没を過ぎたため、ガックリしたまま引き返した。

帰る途中、悔しいのでおみやげに一匹だけイシダイを狙い、 突いて帰った。
大きな魚を見た後だけに、小さく見えたが、
それでも50cmオーバー していたので、

ハマフエは一体どのくらいだったんだろう?
逃がした魚はでかいと言うが、でかいアオブーちゃんが
70~80cmくらいだから、
80後半から90cmくらいはあったのかも・・・



そんなに大きくなる魚なのかは疑問だが、
いままで素潜りの水中で見た魚で一番でかい個体だった!!

悔しい思いはしたが、初めてバトルらしい戦いが体験できて
着替えた後は変な満足感に包まれた。
勝手にこの地をハマフエの聖地と呼ぶことにして、
いつか又戦いに来たいと思いながらさよならした。

でもやっぱり悔しい・・・・

2007年7月24日火曜日

近場のポイント開拓

おとといの日曜日家族から2時間だけ車を借りたので、
一番近い海水浴場に新手モリのテストを兼ね
近場のポイント開拓に出掛けた。

コンディションは予想通りの濁りで、何とかモリ先が見える
程度・・・・。
いつもならすぐ諦める所だが、新しいモリとゴムを試すため
テトラの周辺で少し粘ってみる・・

時々チヌが岩陰で休んでいるが、濁ってるだけにお互い接近と同時に気づき、驚いてどっか行ってしまうパターンが続く。 
トホホ・・・

そのうち、魚突きは諦めて水面に浮かびゴムの強さの調整を
していたら、周りの濁りの先に
キラキラと魚の気配が・・!

スズキか?形も確認できないまま発射!
軽量に改造したモリだが見事に命中、チョッキも効いてる。
たぐり寄せるとガッカリ、やっぱりチヌだった・・。

又しばらくそこでじっとしてると、小さいチヌが様子を見に近づいてきたのでもう1匹追加。
これで昼のおかず確保できたし、寒くなったので急いで切り上げた。

瀬戸内ホームの人は濁ってっても結構突いてるんで感心してたが、なんだか自分も濁りの中でのコツが少し摑めたような気がした。
“濁ってるときは待つのが吉”かな?



あと、まだラッシュガードじゃ40分くらいで震えが来ます。
近々に行かれる方、防寒対策も怠りなく!