2012年9月25日火曜日

ゲンゴロウが見たい・・・

日曜日は久しぶりにフリーな時間が取れそうだったので、

息子に“クワガタ探しに行くか?”

と誘ってみたものの、あんまり良い返事は帰ってきません・・・


で、息子曰く 

“ゲンゴロウがいい”

んん?? クワガタモードになっていただけにちょっとがっかりでしたが、

すぐにやる気モードになってきました。



というのも、少し前の我が家の“憬れレア昆虫ベスト3”は、

タガメ、オオクワ、ゲンゴロウです。

この中でタガメ、オオクワは運良く採集に成功し、実物を触る事ができました。


残るゲンゴロウですが、飼育の簡単さや鑑賞の楽しさ(かわいらしさ)、

背中の深緑と黄色のきれいさなどから同じ水生昆虫でも

タガメよりずっと憧れが強かったからです。


その憬れが蘇ってきて・・・・・



よっし! 早速準備開始や! 

ってな事で、ネットで以前から気になっていたポイントの情報を収集し、

地図を印刷、トラップの準備をして朝出発しました。

四国はほぼ絶滅と思われるので、はるばる本州まで遠征です。




昼前にポイントに到着し、早速いい池を発見!

しかし、藪を降りて網を入れますが、めぼしい獲物は入りません・・・

でも、本命の池は後に取ってあるので焦りません。




香川には無いタイプの樹液木:コクワ4ペア入り



こいつらも凶暴になりつつあります。
























その周辺は他に池も見つからず、のんびり道端の樹液チェックとかやりながら、

本命池のある地区に移動すると、

すぐにいい池を発見!





イモリやコシマゲンゴロウ、ミズカマキリなどが居る上、

更にガムシや黒ゲンゴロウの死骸があったので、

これはかなり期待できそうです。


早速、“特製ゲンゴロウトラップ”を仕掛けておきました。





更に期待しながら、他5ヶ所程の池をチェックしましたが、

そこでは、残念ながらめぼしい水生昆虫は見つかりません・・・・・






んんー  やっぱりゲンゴロウは手強い・・・・



もう、下調べしたポイントは無くなり、意気消沈して車を走らせていると、

道路の下に浅い池? と言うか“水たまり”が見えました。

おお?

結構いいんとちゃう?





早速降りて網を入れます。

が、・・・・


予想に反してイモリくらいしか入りません・・・。

諦めモードの中、息子の網にハイイロゲンゴロウが入りました!



ハイイロゲンゴロウ


これで “もしかすると居るかも?・・・・”  モードに入り、必死に網を入れていると、



私の網に、なんだかちょっと大きな甲虫が入りました!

んん???  確認すると




おお!黒ゲンゴロウです!




クロゲンゴロウ




何度か採った事がありますが、久しぶりに対面するとやっぱりかわいらしいですねー

比較的大型のゲンゴロウなので、泳ぐ時の手足の動きや目を観察しやすく、

小型種より可愛く感じます。



黒ゲンゴロウは、本命のホンゲンゴロウより数は多いですが、

かなり少なくなっている種類で、これも四国には居ないんじゃ無いかなあ??


よっし! これで確変モード突入か???



これなら十分期待できます!

2人で更に広範囲に網を入れていると、






やがて息子が

“ガムシや!!”


なんと、ガムシもゲットしてしまいました。





ガムシ




ガムシは大型の水生昆虫で、体長はホンゲンゴロウとほぼ同じくらいあり、

これも近年少なくなっている虫です。





これでリーチか??

ホンゲンゴロウに近付いていると思うと、ドキドキです。




更に夢中になり、ついにこのオヤジは、水溜まりの泥の中にサンダルで突入してまで、

網を入れ始めました。(笑

いいおっさんが、水溜まりに入って網振り回している姿は、傍から見れば滑稽でしょうねー

まだ、息子と一緒なんで少しは言い訳ができ、救われてますが・・・・(汗




で、その後ですが、

クロゲン、ガムシはさっきまでが嘘の様に沢山入り出し・・・

期待度MAXに!






って・・・・・なったまま





時間と共に、徐々に萎みはじめ・・・・・






ついに本命は、





・・・・





現れませんでした・・・・。(泣








どっと疲れが出て、最初にトラップを仕掛けた池に戻り、

最後の望みを掛けて網で回収します。




と、黒っぽい何か入ってる様です。



んん? 逆転ホームランかな??




って期待しましたが、




・・・・残念、イモリくんでした。(泣







帰り遅くなるんで、残念ながらこの辺で退散です。

聞くところによると、ゲンゴロウ発見の難度はタガメの比では無いそうです。

特に西日本は・・・。

ハハハ、簡単に見つかる訳無いですね-

過去何度も撃沈してますし・・・・・



でも、年1回くらいは探しに行ってみたい昆虫です。

夢は自己採集ペアのブリードですね。

ワイルドのゲンゴロウは40㍉前後らしいので、

ブリードで能勢産オオクワメスくらいのサイズにしてみたいなー 

・・・なんて (笑












2012年9月16日日曜日

やっと餌交換完了

自己ブリ分の幼虫餌交換がやっと完了しました。

この飼育数でもなかなかの作業量で来期飼育数はビビッてしまいそうです(笑

綾川と能勢では体重、頭幅共はっきり差が分かります。
同じように飼育しているのに・・・

んー、やはり血統なんですね。



綾川はマット飼育もいくつかやってましたが、こちらの方は体重・頭幅とも菌糸組より
伸び悩んでいるようです。

こう見ると、やはり前回能勢でマットの頭幅が大きかったのは偶然だったんでしょうか?





綾川



























綾川の各ラインの♀を近所のクワ友 オオクワ時々その他晴れhttp://fieldarrows88.blog.fc2.com/
の管理人 Tatsuさんの有望な♂の所へ嫁に出しました。

特に最も期待のAラインからは最強の♀を選びましたので、来期の結果が楽しみです。

綾川やってる人は少ないですが、すらっとエレガントな美形が多いですので、
お互い協力して大型美形を目指したいと思います。


成虫の余虫もオークション等で引き取り手があり、クワ作業も一段落したので、
そろそろ終盤の樹液採集にも行きたくなってきました・・・・(笑


2012年9月4日火曜日

菌糸ビン交換

先日の冷温庫の温度上昇は肝を冷やしましたが、幼虫たちは何とか持ちこたえたようで、一安心です。

幼虫の餌交換の方はお盆明けから少しずつ行っていますが、初日こそ30gオーバーが出たものの、その後は至って平凡でした。
初日交換分のみ保管場所は新設した大型の冷蔵庫だったのでそれが良かったのか、温度が高かった(成長が早かった)だけか、はたまた先日の温度上昇で幼虫もバテてやせてしまったのか・・・

原因は分かりませんが、少し傾向が変わったように感じました。


すでに黄色いですが、初めて割り出した記念個体が大台に!
 能勢A-1 頭幅13.6mm


能勢D-2 頭幅12.4mm
しかし、前回もお伝えしたように、去年より大幅に成績が良く、早くも今シーズンの幼虫目標体重をクリアすることができラッキーでした。

良い種親、血統に助けられている感じですね。



管理表ではAラインが良さそうですが、投入が早かったので、交換サイクルが長くなっているためと思われます。頭幅も大きいですが種親が横幅ありますのでこんなものでしょう。
数が少ないのも残念です。


この中では、アウトラインでばらついていますが、20gのメスが出たDラインが一発やってくれそうで少しだけ期待しています。










あと、実は今回少し意外だった事が起きました。
それはBラインの一部をマット飼育していたんですが、そのうち1頭のビンから見える頭が大きく見えたので測定してみる事にしました。

体重は18.5gとマット飼育らしい感じでしたが、頭幅はそのラインの最高値である13.1mmを記録したんです!

採集好きの私としては“頭幅”はその幼虫が羽化する資質に近いように理解しており、頭幅が大きいほど全長または横幅を出せるポテンシャルがあると思っています。
ですから当然頭幅が決まる初令から3令までの間が重要で、その期間は良い餌(高栄養)を与え温度管理を慎重に行い頭幅の大きな3令にするというのが今回の飼育シナリオでした。

ところが今回の例で遺伝子により生まれた時からほぼ頭幅(≒羽化サイズの資質)は決まっているのかも知れないという気も少しだけしてきました。

あとはそのポテンシャルを十分に引き出せるよう幼虫体重をいかに乗せるか・・・
いずれにしても全期間においてしっかり管理する事に越した事は無いんですけど、ちょっと考えさせられた出来事でした。