2014年7月18日金曜日

羽化状況

相変わらず仕事は忙しいですが、幼虫投入&掘り出しもやっと峠を越えつつあります。

現在羽化の方はオスもほとんど終わりましたが、わずかに残っている暴れ交換組大型幼虫の
羽化ラッシュを迎えています。
(大型幼虫と言っても暴れて小さくなっていましたが・・・)

既に報告の通り、今期は菌糸の管理ミスから酷く劣化させてしまい、残念ながら体重の割には小さな
成虫になっています。

羽化管理は狙った訳ではありませんが大きく4通りに分かれましたので、
それぞれの傾向についてご報告いたします。



まずは暴れ無しで3本目で羽化したグループ

これはもちろん理想的で好結果につながりますが、うちではメス入れても10頭足らず・・・・
オスも早くスイッチが入った小さい幼虫が多い中、A9ラインの33.5g幼虫が84.2mmで
羽化してくれました!



次は暴れ放置したグループ

これは劣化が酷い場合は最悪の結果となります。

状態が悪すぎると蛹室を作る事が出来ず、蓋のうらに上がってきて蛹化する個体が多く、
この場合多くは不全になりました。
蛹化して人工蛹室に移しても床がデコボコだったためか、蛹の状態で背中がデコボコになっており、
不全になる例が多かったです。
もちろん無事羽化できた個体も、尻が小さく収まりの早い個体が多く、当然長さも出ていません・・・・・

極端な例では、
35.5gあったオスを79.8mm羽化、
17.5gあったメスを48.5mm羽化なんてのもいます。
我ながら逆に凄いと思ってしまいます(笑

やはり余裕があれば交換してやるのが良いですねー
不全個体ばかりでかわいそうでした。
でも、このグループの完品オスは相対的に頭部が大きくなるので、形はかっこいいのが多いですよ(笑



次は暴れ交換後即蛹化したグループ

これは棚の手前に置いてあったボトルで、見かねて交換した個体です。
同じ棚に戻したので、即蛹化しました。
この場合、交換ボトルは菌糸にしてもマットにしても大きさはあまり変わらない印象で、
交換時の体重なりの大きさで羽化している感じでした。
35gオーバーでも交換時30gだったら81mmとか・・・・
最大体重が重くてもあまり関係ない様ですね。



最後は暴れ交換後温度を下げ、羽化を遅らせたグループ

暴れ交換後、床下や玄関に移動しますと、即蛹化せず1ヶ月くらいして蛹室作成に入りました。
セミ化リスクもあるかなと思いましたが、今のところセミはいないようです。

このグループが今羽化ラッシュを迎えていますが、こちらは即蛹化させるよりはマシの様ですね。
しかもこの場合、マットより菌糸の方が有利で菌糸組はお腹が大きく体重を戻しているように思われます。
こちらからは85mmは超えそうな個体が1頭羽化してくれました!
固まれば撮影したいと思います。

暴れても諦めず管理すれば、少しは挽回できるかも知れません。
残り3頭ほど菌糸ビン投入個体がいますので期待しておきます。



こうなると多くをマットに入れてしまったのが悔やまれますね・・・・
来期はこの経験を生かしたいと思います。

・・・というか、まずは菌糸を劣化させない事ですね (笑




香川産では丸亀産の体重が乗っていたのですが、こちらも暴れで大きくならず・・・
しかも形もイマイチでした。
自己採集累代は今期ブリード分をベースにしたいと思います。



ワイルド幼虫は相変わらずきれいな個体が出てきました!
こちらで採集記事をアップした個体では、まずこちら↓


3/9にS氏と出掛け、ボロい倒木から出た3令9.2g
ピッカピッカで顎の曲線がきれいですねー
サイズは61.5mmとかわいいサイズです。






こちらは3/16息子と採集した20.1gの巨大幼虫!
能勢と同じく暴れ放置なのでサイズは70mm届きそうにありません・・・・



























最後に前回ご紹介しましたカブト君、残念ながら不全でした・・・トホホ
やはり太りすぎたようですね(笑