仕事とブリードに追われ、なかなか行けませんでしたので、やっと行けたって感じです。
短時間だったので、あまり奥には入らず道から近い場所ばかりですけど・・・
いつも覗く良いめくれの木
小さなコクワと蜂くらいで、やはり寂しいです・・・・・
こちらは虫の多い場所にある大きな樹液木
蜂のそばにクワガタ居ましたが・・・・
これもコクワでした・・・
結局1時間程度の散策は、ヒラタもオオも見つける事ができず終了しました。
でも、小さい頃から里山で遊んで育ったオヤジには、とても癒やされた時間となりました。
採集は寂しい結果なので、香川産の羽化個体をご紹介します。
こちらは以前も記事にしましたが、3月に息子と採集した20gの3令大型幼虫を
7月に羽化させた個体です。
今期香川産で最も気に入っている個体になります。
美肌で、アゴはやや直線的で太く、バランスが良く、体長も70.3mmと
何とか70mm台にとどまってくれました。
ワイルド羽化のF0としてはかなり大型といえます。
性格もかなり攻撃的で、ヒラタクワガタのように威嚇し、機敏な動きを見せてくれます。
この頃実感しますが、ワイルドからのF0でアゴの立派な個体は、
本当に性格が荒いのが多いです!
逆にF0でもアゴが短いのはそうでもなく、ブリード個体と変わらないように感じます。
こちらは6月に我が家に来た愛犬、“はるちゃん”
ちょうどこの個体撮影時様子を見に来たのですが、
この乱暴者に挟まれ大変な目に遭います・・・・ハハハ ごめんな。
その他では、F1個体になりますが綾川町産の74.3mm
こちらは記念すべき材割りで初めて採集したペアからの個体で、
アゴはやや直線的で短めでしょうか・・・
オス親とは少し異なってややアンバランスな印象です。
続いて丸亀市綾歌町産のラインから73.0mm
こちらのオス親は、樹液採集で採ったワイルド55mmでアゴが細長い個体でした。
メス親は、材割りから成虫で採取した38mmです。
このラインは香川産の中で最も体重が乗ったラインになりましたが、
太った幼虫からの羽化個体からは、気に入った個体が出ませんでした。
累代が浅いせいか、同じ兄弟でも形状にバラツキが大きいですね。
この個体だけはアゴが細長く、他の兄弟とは異色の形状をしていました。
オス親の遺伝子がアゴの形状に出たんでしょうかね・・・・??
今期初めてF1を複数ライン羽化させてみて改めて感じた事は、
ワイルドをいきなり高栄養の餌で太らせても、頭部が小さく胴体がでかい
アンバランスな個体になりがちな事です。
総じて頭部は60mm台なのに胴体は70mm台で、全長73~4mmみたいな・・・・
ここから数少ないバランスの良い個体を選抜して、形状良く安定させながら
血統を仕上げていくのはなかなか大変そうだなと感じました。
今の人気血統なんかは、そう思うとかなり完成に近いです。
あの大きさで抜群のプロポーションですから・・・・
いや完成どころか、もっともっと大きくバランスの良い血統に改良されていくんでしょう。
今でも、ものすごい数のブリーダーが、早期羽化も併用して、
より早いサイクルで選抜(品種改良?)していますので・・・・
さて、一体どこまで行くのでしょうか????